管理人のイエイリです。
新幹線の線路や架線などの構造物を管理する「ドクターイエロー」は、鉄道ファンのみならず、一般の人にも絶大な人気を誇っています。
実は高速道路でも、道路の維持管理を行うための専用車両が走っています。
例えば、首都高速道路の場合は、
インフラドクター
という車両が走っているのです。
通常、道路の点検と言えば、車線規制を行いながら技術者が徒歩や高所作業車などで移動しながら現場を見て回るというのが一般的です。
ところが、インフラドクターは、通常のクルマと同様のスピードで車線を走行しながら、車線規制なしで道路構造物のチェックを行うことが可能です。
最近、このインフラドクターが大幅な進化を遂げました。搭載している車載型3Dレーザースキャナー「MMS(モービル・マッピング・システム)」で計測した道路構造物の高密度点群データから、橋梁の3Dモデルデータを自動作成することに、世界で初めて成功したのです。
MMSで計測した点群データから、道路構造物の3Dモデルが自動作成できるようになると、既存設備を3Dモデル化して、維持管理に使いやすくなりますね。
首都高では、MMSによって計測した点群データを
ビッグデータ
として蓄積し、経年変化による変状検出やコンクリート構造物の解析など、高度なCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の実現を視野に入れています。
MMSを活用することにより、いよいよ維持管理分野にCIMが本格的に導入されることになりそうです。
このシステムの開発には首都高技術、エリジオン、朝日航洋が参加しました。そして東京ビッグサイトで明日(11月25日)から2日間、開催される「ハイウェイテクノフェア2015」に出展され、デモンストレーションを行うとこのとです。ご興味のある方はどうぞ!