チャットでBIMコラボ!Revit用クラウド「A360」の日本語版が発売に
2016年2月8日

管理人のイエイリです。

建築プロジェクトは様々な組織のメンバーがコラボレーションしながら進められます。

長いプロジェクト期間には、設計変更もしばしばあり、意匠、構造、設備の担当者や、メーカー、オーナーが情報共有するだけでも大変な労力がかかります。

そして、最新情報がリアルタイムに共有されていないと、手戻りなどの無駄も生じます。

オートデスクは、こうしたコラボレーションの問題を解決するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)用のサービス「Autodesk A360 Collaboration for Revit」の日本語版を、2月15日に発売することになりました。

「Autodesk A360 Collaboration for Revit」(日本語版)の画面(以下の資料:オートデスク)

「Autodesk A360 Collaboration for Revit」(日本語版)の画面(以下の資料:オートデスク)

同社のBIMソフト「Revit」を使って、複数の設計者やプロジェクト関係者などがクラウド上で1つのBIMモデルにアクセスしながら、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

チャットで会話

 

しながら、同時並行で設計作業を進めていけるのです。

 
チャットでコミュニケーションしながら設計作業を進めているイメージ
チャットでコミュニケーションしながら設計作業を進めているイメージ

チャットでコミュニケーションしながら設計作業を進めているイメージ

仕事をしているときでも、電子メールよりFacebookなどのメッセージ機能を使った方が、スピーディーにやりとりして問題解決できることがよくあります。

「A360 Collaboration for Revit」は、BIMによる設計作業に、チャットの便利さやスピード感を取り入れたものと言ってもいいでしょう。

チャットのテキストだけでなく、画面ショットも共有できるので、電話やFAX、電子メールへの画像添付よりもずっとコミュニケーションも楽になりそうです。

また、Revitを使わない人が設計内容を確認したいときは、WindowsやMacのパソコンのWEBブラウザーや、iOSやAndroid用のモバイルデバイスから、クラウド上にアップされたRevitのモデルを見ることもできます。

もちろん、クラウドサービスなのでユーザー企業側でサーバーを購入して設置したり、管理したりする費用や手間もいりません。

BIMモデルや設計図書は、組織をまたいで一元管理され、常に最新のデータにアクセスできます。

そのため、設計変更の内容も関係者間でリアルタイムに共有できるほか、BIMモデルのバージョン履歴管理機能で

 

以前のバージョンを復元

 

することもできるのです。

BIMモデルのバージョン管理機能

BIMモデルのバージョン管理機能

A360 Collaboration for Revitの利用には、Revit 2015または Revit 2016 のライセンスが必要です。Revit
2014 以前のバージョンや Revit LTでは使えません。

気になるお値段ですが、1メンバー当たり3カ月で4万9680円(税抜き)、1年で13万1760円(同)などとなっています。

この値段を高いと思うか、安いと思うかは、コラボレーションの価値をどう評価するかにかかっているのではないでしょうか。

BIMの設計ソフトだけでなく、作業時間も有料となりつつある今、BIMによる生産性向上への意識がますます求められそうですね。

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