欲しいCIMパーツは何?ユーザー会がWEB上でリクエスト受付中
2016年2月22日

管理人のイエイリです。

CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)ソフトで、本設や仮設の構造物をモデリングするとき、重機や仮設材などを3D化した「CIMパーツ」が1つでもないと、効率は大幅に低下します。

そこで、土木分野での3Dモデル利活用の推進や、CIMの円滑な導入を後押しすることを目指して活動する団体、「Civilユーザグループ」(以下、CUG)は、重機や仮設材などを自前でCIMパーツ化し、会員に対して

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

無料でダウンロード

 

できるようにしているのです。

CivilユーザグループのCIMパーツダウンロードサイト(以下の資料:CUG)

CivilユーザグループのCIMパーツダウンロードサイト(以下の資料:CUG)

ファイル形式は、CIMソフト「Revit Structure」用のRA形式、DWG形式、DXF形式で提供されています。現在、約250個のパーツがそろっています。

CUGというと、オートデスクのCIMソフト「Civil 3D」のユーザー会をイメージする人もいると思いますが、2012年に同社から独立した団体になりました。

そして、会員自身が業務で作ったCIMパーツを収集し、惜しげもなく公開しているのです。そして各CIMパーツの品質がばらつかないように、独自でCIMパーツ用のLOD(詳細度)を定義しています。

CIMパーツ用のLODイメージ

CIMパーツ用のLODイメージ

中には、買えば数十万円するCIMパーツ集と同様のパーツも含まれています。会員登録は無料ですので、登録して使わないともったいないですね。

しかし、CUGの幹事で、3D部品サブワーキンググループを担当する杉浦伸哉さん(大林組)は、「まだまだ足りないものがある。必要なものがあれば教えてほしい」と言っています。

3D部品サブワーキンググループの杉浦伸哉さん(写真:家入龍太)

3D部品サブワーキンググループの杉浦伸哉さん(写真:家入龍太)

そして、CUGのウェブサイトに、3D部品の利活用に関する

アンケートコーナーを開設

し、CIMユーザーのニーズを調査しています。(アンケートコーナーはこちら

アンケートの回答サイト

アンケートの回答サイト

アンケートは2月末までの予定ですが、延長する可能性もありそうです。既に100人以上が回答しています。

「CIMパーツ自体には特にノウハウはないので、著作権についての制限は最小限にしている。ギブ・アンド・テークの精神でCIMユーザー同士、お互いに協力していこう」と、杉浦さんは語っています。

皆さんもぜひ、アンケートに回答してみてはいかがでしょうか。自分の欲しいCIMパーツが登録されかもしれませんよ。

そして、自分で作ったCIMパーツがあれば、どんどんアップロードして、ギブ・アンド・テイクの輪を広げていこうではありませんか。

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