100Wで直流給電!村田製作所、戸田建設がホテルにUSB3.1を初導入
2017年9月29日

管理人のイエイリです。

USBは以前、パソコンと周辺機器を接続するケーブルというイメージがありましたが、最近はスマートフォンやタブレットへの充電など、電源供給にも多く使われています。

USBで供給される電圧は、5Vというのが相場でしたが、最近は給電性能もパワフルになっています。

この進化に着目した村田製作所と戸田建設は、USB3.1(Type-C)に対応した電源・通信システム機器を、国内では初めて、

 

ホテル「御宿野乃奈良

 

に導入しました。(村田製作所のプレスリリースはこちら

村田製作所が開発したUSB3.1対応の電力供給と情報通信を融合したシステムを、ホテルの部屋に“情報コンセント”として設置したものです。

村田製作所が開発したUSB3.1対応の電力供給、情報通信を融合したシステム(以下の資料:村田製作所)

村田製作所が開発したUSB3.1対応の電力供給、情報通信を融合したシステム(以下の資料:村田製作所)

ホテルの部屋に設置されたシステム

ホテルの部屋に設置されたシステム

ホテル「御宿野乃奈良」の建物全景

ホテル「御宿野乃奈良」の建物全景

2013年に発表された新規格「USB3.1」では、「USB Power Delivery」という機能を採用しており、電圧は最大20V、電流は最大で5Aを供給できます。すなわち、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

最大100Wの電力

 

を供給することができるのです。

また、通信速度も向上しており、USB3.0の2倍となる10Gbpsとなっています。そして双方向の電力給電や、様々な規格の信号に対応しています。

USBの規格と電力、通信速度などの比較

USBの規格と電力、通信速度などの比較

これだけの電力が供給できるなら、スマホやタブレットだけでなく、ノートパソコンの充電にも使えますね。iPhoneなどで採用されているあの小さなコネクターが、これだけのパワーを秘めているとは驚きました。

今後はオフィスや家庭のIoT(モノのインターネット)インフラとしても、活躍しそうですね。

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