管理人のイエイリです。
人間のような形をしたヒューマノイドロボットの進化は、めざましいものがあります。ある企業の受付に置いてある「ペッパーくん」に話しかけたことがありますが、その内容をかなり理解して、それに正対した返事や情報を話すので驚きます。
日立製作所と日立ビルシステムは、日立のヒューマノイドロボット「EMIEW(エミュー)3」を使って、企業の受付案内を行う実証実験を2018年2月14日から16日まで、三菱地所の新本社ビルで行うことになりました。
訪問客が受付スタッフに名前や用件を告げると、「EMIEW3」が
ナ、ナ、ナ、ナント、
会議室まで先導
してくれるというのです。(日立製作所、日立ビルシステムのプレスリリースはこちら)
「EMIEW3」は、立ち止まっている人を見つけて話しかけたり、先導したりする機能を持った接客・案内用のヒューマノイドロボットです。サイズは高さ90cm、重量15kgと親しみやすくなっています。
バックヤードではクラウドシステムの「ロボットIT基盤」とつながっているので、データ収集や分析、情報提供、知能処理を行って、目の前の人に高度な接客が行えます。
困っている人を見つけるときは環境センサーと連携したり、雑音を音声処理で取り除いて人の言葉を聞き取ったりする機能も優れています。
また、“身体能力”も優れており、人間の早足レベルのスピードで移動したり、段差を乗り越えたりできるほか、万一、倒れても自分で起き上がれる能力も備えています。
複数台のロボット間で、情報共有やサービスの引き継ぎを行う機能もあります。
そのため、目的の場所まで案内した後、その場にいる別の「EMIEW3」と
ロボット同士が会話
して、用件を引き継ぐこともできるのです。
上の動画は2016年5月に公開されたものですが、身振り手振りを交えながら、流ちょうに英語や日本語を操り、観光客を案内する能力には驚かされます。こうしたロボットがいると、人の業務を徐々に分担させることができるでしょう。
そして、これからのビルや構造物などには、ロボットを同僚や部下としてうまく使いこせる設計が求められてきそうですね。