スパルタンレースのドロ沼障害物!実はICT建機で施工されていた
2018年6月6日

管理人のイエイリです。

数々の障害物をクリアしながら、コースを走破する過酷なレース「SPARTAN RACE(スパルタンレース)」が、2018年5月19日に東京ドイツ村(千葉県袖ヶ浦市)で開催されました。

この大会では、全長7kmのコースに22個の障害物が設置された「SPRINT」と、子供向けの「KIDS」のレースが行われました。その目玉となる障害物が、円筒状のくぼみをもつ「ローリングマッド」と呼ばれるドロ沼です。

花形障害物の「ローリングマッド」(以下の写真、資料:日本キャタピラー)

花形障害物の「ローリングマッド」(以下の写真、資料:日本キャタピラー)

ローリングマッドを走破するレース参加者たち

ローリングマッドを走破するレース参加者たち

ローリングマッドに併設された「ダンクウォール」と呼ばれる障害物

ローリングマッドに併設された「ダンクウォール」と呼ばれる障害物

このドロ沼を作るのは、起伏が激しいためにバックホーのオペレーターからバケットの刃先が見えない部分もあり、通常だと2日以上かかります。

ところが、施工を担当した日本キャタピラーは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ICT建機により1日で

 

完成させてしまったのです。(日本キャタピラーのプレスリリースはこちら

「ローリングマッド」の施工に用いられた3Dモデル

「ローリングマッド」の施工に用いられた3Dモデル

ICTバックホーにより、丁張りレス施工を行った。使用建機は新型油圧ショベル「Cat 320」

ICTバックホーにより、丁張りレス施工を行った。使用建機は新型油圧ショベル「Cat 320」

運手席のモニター画面に表示されたバケット位置と仕上がり面のイメージ

運手席のモニター画面に表示されたバケット位置と仕上がり面のイメージ

レースの障害物ですが、施工用の3Dデータは現地を測量したうえ、3次元CADで作成しました。

その3Dデータを元に、新型油圧ショベル「Cat 320」のマシンガイダンス機能やマシンコントロール機能を使って、施工用の目印となる「丁張り」などを使わず

わずか1日で施工を完了したのです。

また、土砂の運搬には、コンパクトトラックローダ「Cat 259D」を使用しました。

土砂の運搬に使用したコンパクトトラックローダ「Cat 259D」

土砂の運搬に使用したコンパクトトラックローダ「Cat 259D」

ドロ沼だけに、たくさんの参加者が通過するとだんだん崩れていきそうですが、ICT建機の正確な施工により、

 

最後まで障害物

 

として、参加者たちの前に立ちはだかったそうです。

レース当日は多数の参加者が集まった

レース当日は多数の参加者が集まった

表彰式の様子

表彰式の様子

土を掘ったり盛ったりして作る障害物は、作るたびに寸法や形が変わってしまいそうですが、一度、3Dモデルで設計しておけば、あちこちの会場で同じ障害物を繰り返し、作ることができそうですね。

ゴルフコースや公園などの“完全コピー施工”にも使えそうです。

(Visited 2 times, 1 visits today)

Translate »