スマホ感覚で断面入力!穴の“コピー”も簡単なCATの次世代バックホー
2018年11月12日

管理人のイエイリです。

杭やフーチングと梁が連続するビルの基礎工事などでは、小さくて複雑な穴をいくつも掘削する必要があります。

こうした工事にも、最近は3Dマシンコントロール機能を搭載したバックホーで、情報化施工を行う建設会社も出てきました。

しかし、事前に現場の3Dモデルを準備しておく必要があるのが、やや面倒という方もいらっしゃるでしょう。

そんな人におすすめなのが、日本キャタピラーの「Next Generationシリーズ」バックホーに搭載されている「インフィールドデザイン」機能による“次世代2D施工”です。

インフィールドデザインによる次世代2D施工のイメージ(以下の資料:日本キャタピラー)

インフィールドデザインによる次世代2D施工のイメージ(以下の資料:日本キャタピラー)

その名の通り、バックホーの運転席に装備されたモニター画面に

ナ、ナ、ナ、ナント、

スマホ感覚で断面図

を入力すると、その断面通りに正確に穴を掘ってくれるのです。

これまでの2D施工は1つの断面しか登録できませんでしたが、次世代2D施工は連続した複数の断面を入力できます。

従来の2D施工(上)は1つの面しか登録できなかったが、次世代2D施工は連続した断面を設定できる

従来の2D施工(上)は1つの面しか登録できなかったが、次世代2D施工は連続した断面を設定できる

断面の入力方法は2つあります。1つめはモニター画面上でCAD図面を描く要領で断面を入力していくものです。基準点からの距離や高さ、角度なども数値で細かく設定できます。

モニター画面上に図を描くように断面を入力する方法

モニター画面上に図を描くように断面を入力する方法

もう一つは、バックホーのバケットを既に掘った穴の各部に当てながら、「現場合わせ」で入力していく方法です。既に掘った穴を

いくつも「コピー」

して施工する場合にも便利に使えそうですね。

一度、入力した断面データは、保存しておき、後で再利用することも可能です。

バケットを穴の各部に当てながら断面を入力する方法

バケットを穴の各部に当てながら断面を入力する方法

既に掘った穴と同じものを「コピー」して施工する場合も便利だ

既に掘った穴と同じものを「コピー」して施工する場合も便利だ

次世代2D施工は従来のように丁張りがいらず、運転的の画面を見ながら掘るだけなので格段に上がるようです。

現場の3Dモデルを作るのは面倒だけど、情報化施工の高い生産性を生かしたいという場合に、気軽に使えそうですね。

次世代2D施工(左)と従来工法(右)の作業効率の違い

次世代2D施工(左)と従来工法(右)の作業効率の違い

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