電話のない電話ボックスで仕事を!三菱地所とブイキューブが働き方改革実験
2018年11月7日

管理人のイエイリです。

携帯電話の普及によって、町中の電話ボックスやビルの電話コーナーはほとんど姿を消してしまいました。

その半面、駅やビル、ネットカフェなどで電話しようと思ったときには、うるさすぎたり、周りに人がいたりして、困ることもよくありますね。

特に会社を離れて仕事をする「テレワーク」先などで、ビジネスに関する機密性が高い話となると、適当な場所はなかなか見つかりません。

そこで三菱地所とテレビ会議システムを展開するブイキューブ(本社:東京都目黒区)は、東京・丸の内エリアにあるオフィスビルのエントランスに、気兼ねなく秘密の電話ができる「テレキューブ」を2018年11月下旬から設置していくことになりました。

大手町パークビル1階での設置イメージ。左側に並ぶボックスが「テレキューブ」(以下の資料、写真:三菱地所、ブイキューブ)

大手町パークビル1階での設置イメージ。左側に並ぶボックスが「テレキューブ」(以下の資料、写真:三菱地所、ブイキューブ)

その正体はというと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

電話のない電話ボックス

ようなものなのです。

設置予定の「テレキューブ」。ざっくり言えば、「電話のない電話ボックス」のようなものだ

設置予定の「テレキューブ」。ざっくり言えば、「電話のない電話ボックス」のようなものだ

しかし、セキュリティーに関してはしっかりしています。「テレキューブ」は鍵付きの防音形スマートボックスで、天井は密閉されています。

ビルのロビーや駅の構内などあらゆる場所に設置でき、内部はセキュリティーが保たれた静かな環境となっています。

そのため、仕事の電話をかけたり、ウェブ会議に参加したり、パソコンで資料を作ったりといった機密性の高い作業を気兼ねなく行えます。

寸法は幅と奥行きが1.2m、高さが2.315m(オカムラ製の場合)で、内部にはテーブルやイスのほか、電源コンセントとUSBコネクターが1個ずつ装備されています。天井部にある空気穴とファンで換気します。

使用に当たっては、まず、法人単位で専用ウェブサイトから利用登録を行った後、スマートフォンやパソコンでオンライン予約を行います。

そしてスマートフォンに送られた

QRコードで鍵を開けて

入室するという手順です。

今回の実験は2018年11月下旬から2019年3月31日まで、大手町パークビル1階エントランス、新丸の内ビル地下1階ホール、新東京ビル1階エントランスにそれぞれ3台ずつのテレキューブを設置して、ニーズを把握します。

気になる利用料金ですが、15分250円です。平日の8時~19時までサービスが行われる予定です。

安心して使えるビジネス空間を、コンビニ感覚で利用できるのは、ありそうでなかったサービスですね。オフィスにいちいち戻らなくても、出先でちょっとした仕事をこなせると、大いに働き方改革につながりそうです。

なお、今回の実験には、テレキューブ本体の共同開発に樹楽製作所(本社:東京都港区)とオカムラ、予約と鍵制御IoTシステムの開発にKDDI、監視システムの提供にALSOK、高いセキュリティーのネットワーク機器の提供にアイ・オー・データ機器、そしてセキュリティーの高いパソコンやモニターの提供にレノボ・ジャパンと、多くの企業が参加しています。

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