施工管理はBIMと点群で!設計と現場を3D比較できる「FARO BuildIT」
2019年3月14日

管理人のイエイリです。

建築・土木工事で現場と設計との整合性や、施工精度を確認する出来形管理は、トータルステーションなどで現場各部の「点と線」を計測する方法が主流でした。しかし、数多くのポイントを一つ一つ、確認していくのは大変ですね。

そこでFAROは、設計と現場で施工された鉄骨や床、壁、ドアなどの施工精度をスピーディーに確認できる施工管理ツール「BuildIT Construction 2019」を、2019年2月26日に発表しました(日本語ページはこちら)。

現場を3Dレーザースキャナーで計測して得られた点群データを

ナ、ナ、ナ、ナント、

BIMモデルと比較

することにより、建物全体の出来形管理を丸ごと、リアルタイムで行うツールなのです。

「BuildIT Construction」で行った鉄骨の出来形管理。BIMモデルと実物の誤差が、色分けした「ヒートマップ」によって一目でわかる(以下の資料:FARO)

「BuildIT Construction」で行った鉄骨の出来形管理。BIMモデルと実物の誤差が、色分けした「ヒートマップ」によって一目でわかる(以下の資料:FARO)

球形タンクのような曲線が多い構造物の出来形管理も楽に行える

球形タンクのような曲線が多い構造物の出来形管理も楽に行える

例えば、床の平面度・水平度や壁の垂直度の計測や、床や鉄骨、壁、柱、窓、ドアが、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データ通りに取り付けられているかが、一目瞭然でわかるのです。

現場全体を眺めるように管理できるので、施工ミスがあった場合もすぐに発見できますね。

このほか、基礎や地盤、隣接する建物などを継続的に点群計測して、4D分析を行って経年変化による沈下や変位をモニタリングすることも可能です。

4D分析で基礎の沈下を見える化した例

4D分析で基礎の沈下を見える化した例

また、壁の垂直度や平面度については、

BIMモデルなし

でもチェックすることが可能です。

タンク壁の垂直度を解析した例

タンク壁の垂直度を解析した例

このほか、レーザープロジェクターやトータルステーションを使って、現場の適切な位置に部材を取り付けるための「墨出し」を行う機能もあるようです。

BIMモデルとレーザープロジェクターを使って、現場で「墨出し」を行った例

BIMモデルとレーザープロジェクターを使って、現場で「墨出し」を行った例

BIMモデルのデータ形式は、DWGやDXFのほかRevit、IFC、Parasolidなどが読み込めます。また、点群データはFAROのFocus
3Dレーザースキャナーのほか、様々な形式に対応しています。

いろいろな活用例については、下のYouTube動画や7日間全機能が使える無料体験版が用意されているので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

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