3~5年で2倍の成長へ!グラフィソフトの新CEOに元ベントレー副社長が就任
2019年4月2日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト、「ARCHICAD」の開発・販売で知られるハンガリーのグラフィソフト社のCEOは、10年前からビクター・バルコニー(Viktor
Varkonyi)氏が務めてきました。

人なつっこい笑顔で語りかける親しみやすいお人柄は、日本のユーザーもARCHICAD関連のイベントなどでおなじみでした。

グラフィソフト社のCEOを10年間務めたビクター・バルコニー氏。2018年9月4日、東京・丸の内で開催された「BIMカンファレンス2018」で(特記以外の写真:家入龍太)

グラフィソフト社のCEOを10年間務めたビクター・バルコニー氏。2018年9月4日、東京・丸の内で開催された「BIMカンファレンス2018」で(特記以外の写真:家入龍太)

2019年3月29日、グラフィソフト社はバルコニー氏の後任となる新たなCEOとして

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ベントレー・システムズ副社長

 

だったヒュー・ロバーツ(Huw Roberts)氏を任命したことを発表したのです。(グラフィソフト社のプレスリリースはこちら

グラフィソフト社の次期CEOに任命されたヒュー・ロバーツ氏(資料:Graphisoft社のウェブサイトより)

グラフィソフト社の次期CEOに任命されたヒュー・ロバーツ氏(資料:Graphisoft社のウェブサイトより)

ベントレー・システムズ(Bentley Systems)社と言えば、BIMソフトの「MicroStation」を開発・販売する企業で、欧米では「Revit」のオートデスク社やグラフィソフト社と肩を並べる存在です。

ロバーツ氏は米国ペンシルベニア州のフィラデルフィア出身で、テンプル大学で建築学の学位を取得しました。グラフィソフト社は大きく戦略的に前進するために、ソフトウェア業界と建築の両方で30年のリーダーを務めてきたロバート氏の豊富な経験を評価し、CEOに任命しました。

MicroStationは、ものづくりに直結したエンジニアリング力に強いBIMソフトです。意匠設計に強いARCHICADに、MicroStation的な機能が強化されていくと、さらに強力なソフトに進化しそうですね。

ロバーツ氏は家族とともにハンガリーのブダペストに住まいを移し、グラフィソフト社の経営に取り組みます。

イエイリは過去に何度か、日本や海外の展示会・セミナーで、ロパーツ氏と会ったことがありますが、“明るい営業マン”という気さくな感じ人です。その親しみやすい人柄の裏には、強力なエネルギーやリーダーシップも感じました。

ベントレー・システムズ副社長時代のヒュー・ロバーツ氏。2013年6月に米国・デンバーで開催されたAIA全米大会のベントレー・システムズ社ブースで

ベントレー・システムズ副社長時代のヒュー・ロバーツ氏。2013年6月に米国・デンバーで開催されたAIA全米大会のベントレー・システムズ社ブースで

同じ会場にはグラフィソフトやオートデスクもブースを出展していた

同じ会場にはグラフィソフトやオートデスクもブースを出展していた

では、どれだけの成長をもくろんでいるかというと、日本法人のグラフィソフトジャパン代表取締役のコバーチ・ベンツェ氏が執筆するブログ「It’s BIM-time…!」の記事によると

 

3~5年で会社の規模を2倍

 

にするのが目標とのことです。

なお、前CEOのバルコニー氏は、グラフィソフト社を含むドイツのネメチェック(NEMETSCHEK)グループに新設された「Planning&Design」部門の責任者を務めます。

最近はロボットやAI(人工知能)がBIMと連携する例も増えてきました。今後のBIMソフトは、人間だけでなくマシンとも連携しながら、さらに進化していきそうですね。

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