“3D界のJPEG”を目指す!東電設計がBIM用の「glTF形式ビューアー」を開発中

2019年4月1日

管理人のイエイリです。

デジタル写真をはじめ、様々な画像を保存するデータ形式として幅広く使われている「JPEG形式」は、もはや異なるソフト間でのデータ互換に悩む必要は全くありません。

この便利さを、3Dモデルのデータ交換でも実現するため、“3D界のJPEG”を目指して、数年前から開発が進んでいるのが「glTF(graphic library Transmission Format)」というフォーマットです。

“3D界のJPEG”を目指す「glTF」形式のイメージ(資料:KhronosGroupのホームページより)

“3D界のJPEG”を目指す「glTF」形式のイメージ(資料:KhronosGroupのホームページより)

東電設計は、このフォーマットの将来性に着目し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

BIMデータや点群をglTF化

して、WEBブラウザーなどで簡単に見られるビューワーシステムを開発しているのです。

BIMモデルや点群を「glTF」フォーマット化して、WEBブラウザーで見るビューワーのイメージ(資料:東電設計)

BIMモデルや点群を「glTF」フォーマット化して、WEBブラウザーで見るビューワーのイメージ(資料:東電設計)

「glTF」という名前を初めて聞いた方も多いと思いますが、このフォーマットは、既に誰もが体験できるようになっています。

Windows10をお使いの方は、画面左下のウィンドウズアイコンをクリックしてみてください。すると「ペイント3D」というアプリが立ち上がり、簡単な登録をすればサンプルのglTFデータをダウンロードして、回転や拡大・縮小など簡単な操作や編集などが行えます。

Windows10のWindowsアイコンをクリックすると「ペイント 3D」というアプリがある。これでglTF形式を開ける(以下3点の資料:Windows10の画面より)

Windows10のWindowsアイコンをクリックすると「ペイント 3D」というアプリがある。これでglTF形式を開ける(以下3点の資料:Windows10の画面より)

サンプルの「タコ」のデータを開いたところ

サンプルの「タコ」のデータを開いたところ

BIMソフトのようにくるくる回したりできる

BIMソフトのようにくるくる回したりできる

このglTF形式で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルや点群データを扱うためには、大容量のデータをいかに「サクサク」と表示できるかが課題となります。

そこで、東電設計はBIMモデルを表示する縮尺によってLOD(詳細度)を制御するため、

3D空間を8分割

し、順次、入れ子状にファイルを呼び出す技術を、同社のオリジナル技術として開発しました。

東電設計が開発中のglTFビューアーのLOD管理イメージ(資料:東電設計)

東電設計が開発中のglTFビューアーのLOD管理イメージ(資料:東電設計)

この技術により、構造物全体を表示するときはボックスで軽く表示し、クローズアップで拡大表示するときは順次、細かい3D形状を入れ子データの中から呼び出して表示することが可能になります。

東電設計は、東京電力グループの建設コンサルタントという位置づけですが、BIMモデルやCAD図面、地図、Excelなど、建設プロジェクトに使われる様々な文書を管理する「NaviPortal」や、クレーンなどの重機の動きをシミュレーションする「3D建機ナビ」などのソフトを開発・販売するソフトベンダーとしての顔も持っています。

様々なデータを管理できる「NaviPortal」の画面(資料:東電設計)

様々なデータを管理できる「NaviPortal」の画面(資料:東電設計)

 
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