BIM/CIMに便利!ゼンリンが3D地図データを“オンライン切り売り”
2019年4月15日

管理人のイエイリです。

ゼンリンの3D地図データは、建物や街並みのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)/CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルと合わせて、リアルなプレゼンテーションや都市模型の作製などに使われています。

ゼンリンの3D地図データを使ったプレゼンの例。人の視線からの超リアルな風景を再現できる(以下の資料:ゼンリン)

ゼンリンの3D地図データを使ったプレゼンの例。人の視線からの超リアルな風景を再現できる(以下の資料:ゼンリン)

しかし、3D地図の販売単位は、紙の地図と同様にブロックごとに区切られていたため、必要な敷地がたまたまブロックの境目にまたがっていた場合、数ブロック分を購入する必要がありました。

そこでゼンリンは「必要な範囲だけをすぐ使いたい」というBIM/CIMユーザーのニーズに対応するため、2019年4月10日から「ゼンリン 3D地図データオンライン提供サービス」を開始しました。

計画敷地がブロックをまたいでいても、必要な範囲だけを

ナ、ナ、ナ、ナント、

ピンポイントで指定

して、“切り売り”してくれるのです。

従来は敷地の位置によって4ブロック必要だった場合もあった(左)が、新サービスでは任意の範囲をピンポイントで指定して購入できる

従来は敷地の位置によって4ブロック必要だった場合もあった(左)が、新サービスでは任意の範囲をピンポイントで指定して購入できる

ピンポイントで任意の範囲をしていして買えるのは、年間契約のうち「チケット制」(年間60万~240万円)と「完全使い放題制」(年間500万円)です。

購入単位は従来の1ブロックに相当する面積単位で、3D都市モデルデータは約625m四方相当、広域3次元モデルデータは約5km四方相当の面積になります。

ピンポイントでの範囲指定は、年間契約のうち「チケット制」と「完全使い放題制」で可能となっている(表をクリックすると拡大表示します)

ピンポイントでの範囲指定は、年間契約のうち「チケット制」と「完全使い放題制」で可能となっている(表をクリックすると拡大表示します)

チケット制で一番安い「Cプラン」の場合、年間60万円で6枚(6単位)の3Dモデルが入手できます。

そして、BIM/CIMユーザーにとってありがたいのは、この3D地図データを

各ソフトのデータ形式

でダウンロードできることです。

対応するソフトには、「Navisworks」や「Infraworks」、「ARCHICAD」、「Rhinoceros」、「Lumion」などが含まれています。

必要な3D地図の範囲を指定した後、自分が使っているソフトの形式を選んでダウンロードする仕組みです。

必要な地図の範囲を選んだ後、ダウンロードするデータ形式を指定する

必要な地図の範囲を選んだ後、ダウンロードするデータ形式を指定する

熱流体解析ソフトによる風シミュレーションを都市モデル上に表示した例

熱流体解析ソフトによる風シミュレーションを都市モデル上に表示した例

熱流体解析ソフトによる風シミュレーションを都市モデル上に表示した例

熱流体解析ソフトによる風シミュレーションを都市モデル上に表示した例

最近は熱流体解析ソフトによる風シミュレーションや、大規模な再開発のプレゼンテーションなど、BIM/CIMの活用範囲も広がっています。広大でリアルな都市の3Dモデルが1枚10万円以内で手に入ると思えば、安い買い物ですね。

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