管理人のイエイリです。
ICT(情報通信技術)をフルに活用し、2025年までに建設業の生産性を20%アップさせることを目標とする国土交通省の「i-Construction」施策では、毎年、基準類が新設・改定され、その分野も3Dモデリングからドローン測量、ICT施工など多岐にわたっています。
そして、技術の進化や現場での活用実績などに合わせて、基準類の改定も頻繁に行われるので、どこにどんな基準があるのかを管理するだけでも大変になってきました。
こんな悩みを一気に解決してくれそうなウェブサイト「BIM/CIMポータルサイト【試行版】」を、現在、国土交通省が構築中です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
新旧の基準類が一堂に
集められ、わかりやすく整理されているのです。
「BIM/CIMの基準・要領等」のタブを開くと、サブメニューには「土木分野【最新版】」「土木分野【旧版】」「建築分野」が並んでいます。
例えば、「土木分野【最新版】」のタブを開き、「CIM導入ガイドライン(案)」を見ると「令和元年5月」のバージョンにリンクが張られています。
一方、「土木分野【旧版】」のタブを開き、「CIM導入ガイドライン(案)」の部分を見ると「平成30年3月」のバージョンと、「平成29年3月」の素案が並んでいます。いかにi-Construction関連の基準や要領が、頻繁に改訂されているのかが、実感できますね。
このほか、「モデル作成」の項目を見ると、3Dモデルで作ったパースに寸法線などを描き込むための「3次元モデル標記基準(案)、令和元年5月」や、設計と施工の情報連携を行うための「4次元モデルの考え方(案)、令和元年5月」など、最新の基準類を見ることができます。
また、「「i-Constructionに関する基準・要領等」に関する項目では、ドローン(UAV、無人機)や地上型レーザースキャナーを使った公共測量マニュアル(案)のほか、航空レーザー測深機による公共測量マニュアル(案)などの最新基準がならんでします。
気になるのは、国交省がここ1~2年、本格的に取り組み始めた建築分野のBIMです。「建築分野」のタブを開いて見ると、
官庁営繕事業のBIM
に関するBIMモデル作成・利用についてガイドラインと、成果品作成の手引き(案)が掲載されていました。
また、「リンク集」のタブを開くと、行政機関や関係団体へのリンクが張られています。今年から活動している「建築BIM推進会議」のリンクも、スムーズに見つけられました。
今後、官庁営繕事業のBIM関連の基準類やマニュアルも、急ピッチで整備が進んでいきそうですので、建築分野の情報も充実していきそうですね。