管理人のイエイリです。
高圧の電力を送る送電線の点検はこれまで、作業員が鉄塔に上り、送電線に沿って移動しながら電線の異常の有無を目視点検していました。
当然、作業に当たっては送電を止めるとともに、高所作業ならではの安全対策が求められるなど、多くの労力と時間を要します。
そこで東北電力は、送電設備の保守点検業務の安全性向上や効率化を目的に、ドローン(無人機)を試行導入することにしました。
このドローンには、
ナ、ナ、ナ、ナント、
送電線を自動追尾
しながら、撮影する機能が付いているのです。(東北電力、NECのプレスリリースはこちら)
このドローンはDJI製で、ズーム機能付きのカメラが搭載されています。送電線を自動検知し、送電線との適切な離隔距離を確保しながら飛行して、高精細な映像を自動的に連続撮影することが可能です。
2019年7月~8月に福島県南相馬市と浪江町内で実証実験を行ったところ、送電線の状態を点検できることを確認しました。
送電線を自動追尾するため、ドローンに特別なセンサーなどは一切、取り付けていません。
ハードを増設する代わりに、日本電気(NEC)が開発した「ドローン用送電線自動追尾撮影ソフトウェア」を
コントローラーにインストール
しただけなのです。
センサーなどを増設していないので、ドローンの重量は変わらず、長時間の飛行が可能です。
ドローンが撮影した映像をソフトで処理することで、送電線の自動検知や追尾、離隔距離の確保を行うというのは、ナイスなアイデアですね。
東北電力では2019年度末に、送電設備の保守点検業務の安全性向上や効率化を図るため、ドローンを本格導入することを目指し、検討を進めていきます。
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