管理人のイエイリです。
まちを歩く人々は、それぞれ、いろいろな気持ちを持ってその場にいます。しかし、外見からはなかなかその気持ちをうかがうことはできませんね。
そこで竹中工務店は、まちを訪れた人が思ったこと、感じたことを見える化する「ソーシャルヒートマップ」というツールを開発しました。
簡単に知ることができない人々の気持ちを見える化するために使った方法は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
SNS投稿をAIで分析
するというものなのです。(竹中工務店のプレスリリースはこちら)
SNSの投稿には、様々な内容のものが含まれていますので、まずはまちに関する投稿だけをピックアップします。
そして投稿内容から、投稿者の性別や年代を推定し、投稿内容を食事やイベントなど10個に分類したうえ、印象をポジティブかネガティブかに分類し、その場所の質的評価として蓄積していきます。
データがたまったら、マッピングやグラフ化、キーワード表示で投稿された場所をわかりやすく可視化します。
スマホとSNSが欠かせない現代ならではの、効率的な調査方法ですね。
これまでの調査では、「人流データ」で人の位置や数、滞在時間を量的に評価していましたが、人がなぜ、その場所を選んだのか、その場所にどんな印象を持っているのかといった人の視点での評価は難しい状況でした。
また、SNSの投稿を解析した事例は多くありましたが、まちとは関係のない情報を含んだ解析が一般的で、まちに関する質的評価と位置情報がリンクしたデータが求められていました。
今回の開発により、地価や購買、人流といったこれまでのデータに、
ソーシャルヒートマップを重ねる
ことで、「人の気持ち」も裏打ちさせたデータを提供することができるようになりました。
東京の例では銀座、渋谷、池袋、赤坂など、それぞれのまちにイメージがありますが、SNSの投稿ではどんな結果が出てくるのか、楽しみですね。