管理人のイエイリです。
図研アルファテックが展開する「BricsCAD」は、これまで有力なDWG互換CADとして知られていましたが、3Dでのモデリング機能も持っています。
そして、2019年10月にリリースされた最新版の「BricsCAD V20」では、さらにIFC4.0のサポートやパラメトリック階段、日影シミュレーション、点群の読み書きなどの新機能が追加され、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMソフトのように進化
していたのです。
IFC4.0とは、最新のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルデータ交換用のオープンファイル形式で、NURBS曲線やMesh要素にも対応しています。
また、パラメトリック階段作成ツールは、マウスでのドラッグや数値入力によって形や段数などを入れると、階段の3Dモデルをスピーディーに作成できるものです。
このほか、Enscape(別途契約)による高画質のレンダリング機能や、繰り返し作業をAIで一括処理する「AutoMatch」機能なども搭載されました。
また、属性情報の一括編集機能、詳細構造の自動配置機能などもあり、クラウド上でモデルを共有しながら「BCFパネル」でコラボレーションすることも可能です。
さらに、自由な曲面をプログラムで作成できる
Grasshopperとの連携
機能も備わっています。
BIM的な機能の数々を備えていますが、BricsCADはすべて「DWG形式」のデータとして保存するので、既存のCADデータとも互換性はバッチリです。
気になるお値段ですが、BIM対応版「BricsCAD V20 BIM」が22万5500円(税込み)と、BIMソフトとしてはリーズナブルです。医薬品には低価格の「ジェネリック薬品」が最近、多く使われていますが、BricsCADも“ジェネリックBIM”ソフトとして、人気を集めそうですね。
30日間使える無料体験版もあるようですので、BIMソフトとしてのBricsCADの実力を試してみたい方はどうぞ!