管理人のイエイリです。
まちづくりや防災、土木・建築のプロジェクトを行う際、建設予定地の詳細な地形が3Dデータとして入手できると大変、便利ですね。
こうした目的には、国土地理院が公開している5mメッシュの数値地図や、AW3D標準版地形データの2.5m解像度版などがありました。
ところがこのほど、兵庫県は
ナ、ナ、ナ、ナント、
1mメッシュの点群データ
を、兵庫県全域について無料公開したのです。
この“お宝データ”が公開されているのは、G空間情報センターのウェブサイトにある「兵庫県_全域数値地形図_ポータル(2010年度~2018年度) 」というページです。
公開されているデータは3種類あり、(1)CS立体図/位置・標高情報付き画像データ、(2)DSM(地表面と建物、植生等を含む数値表層モデル)、(3)DEM(建物、植生等を除去した地表面の数値標高モデル)からなります。
これらのデータは、兵庫県と国土交通省近畿地方整備局六甲砂防事務所の1m航空レーザー測量データによって作成されたものです。
いったい、どんなデータなのでしょうか。1mメッシュで兵庫県全域となるとデータが大きすぎて、丸ごとダウンロードは難しそうです。
そこで兵庫県全域を約800個の「図郭」に分割し、それぞれ「05LE23」「05LE24」などの記号を付けて整理しています。
それぞれの図郭の中は、さらに4分割されており、それぞれの点群データに分かれています。例えば、西宮港付近と思われる「05O71」の図郭を一覧表からクリックすると、次のような画面が現れます。
この画面上にある「ダウンロード」というボタンをクリックすると、ダウンロードが始まります。
ダウンロードされた圧縮フォルダーの中には、4つの点群データがテキスト形式で格納されており、それぞれのファイルサイズは40MB~80MB程度でした。
そのうちの1つのデータをテキストエディターで開いてみると、3つの数字が延々と並んだデータになっていました。
で、この貴重な点群データはどのように使えるのかというと、「兵庫県オープンデータ利用規約」に従って、基本的に自由に使えます。
この利用規約は、著作権の「クリエイティブコモンズ 4.0」の規定に準拠しており、複製や再配布のほか、
営利目的も含めて
活用することができるのです。
本当は点群ビューワーで開いてみたいところですが、時間の関係で今日はできませんでした。
点群ビューワーをお持ちの方は、ぜひ一度、データをダウンロードしてその精度を確認してみてはいかがでしょうか。