管理人のイエイリです。
工事現場の管理や見積もりなどに使うアプリは、開発者がどれだけ現場の実情や業務の流れを理解しているかで使いやすさがまるで違ってきます。
そのため、現場の最前線で仕事をしている専門工事会社の技術者や職人さんなどは、市販のアプリに対して「現場のことを知らない人が作ったアプリは使えない」と、敬遠する人も多いかもしれません。
そこで最近、「どうせなら、現場のことを知っている自分たちが開発しよう」と、自前でアプリ開発に乗り出す専門工事会社が登場しています。
例えば、オフィスの内装工事を手掛けるエス・ビルド(本社:大阪市中央区)は、建築業界向けの積算システム「建築の電卓」を開発し、2019年4月に自社で導入しました。
建物の内装工事に使う床材や壁紙などの枚数を算出するアプリですが、精密な数量拾いがスピーディーに行えるのが特徴です。
床面に張る床材の枚数や壁紙の重なり、柱や梁、開口部などを考慮したり、部材のロス計算なども簡単に行えます。そして、部材数などはExcelのデータとして出力できます。
そのため、同社では大幅な業務効率化を実現することができ、従来に比べて
ナ、ナ、ナ、ナント、
業務時間を75%も短縮
できたのです。
さすが、内装工事を知り尽くした会社が開発したアプリは違いますね。
同社ではアプリの使い方を紹介した10分ほどの動画や、コミカルなプロモーション動画をYouTube上で公開しています。
気になるお値段ですが、床だけに対応した「Aプラン」の場合、1法人当たり年間3万6000円(税別。初期導入費は別途5万円)とリーズナブルです。床、壁、天井などすべてに対応した「Cプラン」は同7万2000円(初期導入費は10万円)です。
また、電気工事業を営む安城電機(本社:愛知県安城市)は、現場管理用アプリ「フレマップワークス」を開発しました。
工事現場の生産性を大きく左右する情報の管理や共有、伝達といったことに重点を置いたSNS的な現場管理アプリです。
現場で問題となりがちな「個人のSNSによる情報共有」や資材などの正確な指示、
「言った、言わない」問題
の解決などを主眼としています。
このアプリも、YouTube上でプロモーション動画を公開しています。現場を知り尽くした電気工事会社ならではの問題解決アプローチが感じられます。
料金は1ユーザー当たり月額500円です。無料版も用意されていますので、試してみてはいかがでしょうか。