夏場の作業員をIoT化!戸田建設が開発協力の腕時計型バイタルセンサー登場
2020年2月10日

管理人のイエイリです。

まだ真冬ですが、すぐに夏はやって来ます。夏場の建設現場は作業員が熱中症になるリスクが高まりますので、今のうちに対策を練っておくと、安心ですね。

そこでセイコーインスツルは、作業員の安全をリアルタイムに見守る、腕時計型の新型バイタルセンサーを開発し、2020年3月末に発売することになりました。

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腕時計型の新型バイタルセンサー(以下の写真:セイコーインスツル)

腕時計型の本体には、温度や脈拍、加速度を測定するセンサーが内蔵されており、作業員の体表面温度や脈拍などの生態情報や、転倒などの時に発生する加速度の異常を検知。920MHz帯の無線を使って専用の親機(ベース)に一定間隔で送信するものです。

その開発には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

戸田建設の工事現場

で働く約1500人の作業員が協力し、生の声を元に改良し実用性を大幅に高めたのです。

ウエアラブルセンサーの液晶画面(左)と裏面のセンサー(右)

ウエアラブルセンサーの液晶画面(左)と裏面のセンサー(右)

2018年5月に発売された製品が元になっていますが、新型モデルでは時刻や体表面温度、脈拍を表示する液晶画面を設置しました。腕時計代わりとして使いながら、作業員自身でも自分の体調をチェックし、気をつけることができるというわけです。

また、ヘルプボタンも搭載されており、緊急事態が発生したときには、作業員自身が警告を発信できます。

このほか現場での操作性や装着性、堅牢(ろう)性を高めるため、デザインも一新しました。電源は内蔵電池で、毎日10時間使っても、約1年間稼働します。

通信には920MHz帯の電波を使っているので、無線LANやBluetoothなどの2.4GHz帯に比べて通信距離が長く、障害物が多い室内でも電波が届きやすいのが特徴です。

専用の中継機(ルーター)を使うことで、広範囲の敷地や多層階のビル現場などでも、安定した通信が行えます。

各ルーターでバイタルセンサーからの電波の受信強度がわかるので、

作業員の大まかな位置

を知ることもできます。まさに、作業員のIoT(モノのインターネット)化ツールと言えますね。

セイコーインスツルは、920MHz帯の無線を使って建物内の電力や温度・湿度、CO2濃度などを計測する無線センサーネットワーク「ミスター省エネ」を2009年から販売しています。

今回のバイタルセンサー開発には、ここで培った省電力による無線通信やセンサー技術、そして長年の腕時計製造のノウハウやデザイン力が生かされています。

今年の夏に備えて検討したいという方は、2020年2月12日~14日、東京ビッグサイトで開催される「第6回 ウェアラブルEXPO」に出展するクラボウ(小間番号:8-10)と、HOYAデジタルソリューションズ(小間番号:9-65)のブースで、このバイタルセンサーを使ったIoTソリューションを展示する予定ですので、見に行ってみてはいかがでしょうか。

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