武漢の病院がわずか10日で完成した秘密とは?新華社通信が動画を公開
2020年2月4日

管理人のイエイリです。

新型コロナウイルスが猛威をふるう中国・武漢市で、ベッド数1000の病院、火神山医院がわずか10日間で完成したことが話題になっています。

建築・土木関係者なら、いったいどのようにしてこんな短工期での工事が可能になったのかが、気になるでしょう。

わずか10日間で完成した中国・武漢市の病院(以下の資料:New ChinaのYouTube動画より)

わずか10日間で完成した中国・武漢市の病院(以下の資料:New ChinaのYouTube動画より)

そんな疑問に答えてくれるYouTube動画を、新華社通信(New China)が公開しました。その名も「How can China build a hospital in 10 days? (中国はどのようにして、10日間で病院を建設できたのか)」というものです。

この動画では、2020年1月23日~2月1日までの10日間の工期を

ナ、ナ、ナ、ナント、

毎日の工程ごと

に作業の進ちょく状況をまとめているのです。

では、1日ごとの作業進ちょくをを見てみましょう。

 

1月23日の現場。まず、施工管理者が朝の3時に現場に駆けつけた後、重機も続々と入場してきたとのこと

1月23日の現場。まず、施工管理者が朝の3時に現場に駆けつけた後、重機も続々と入場してきたとのこと

1月24日。100台以上のバックホーとブルドーザーが現場に投入される

1月24日。100台以上のバックホーとブルドーザーが現場に投入される

1月25日。旧正月のはじまりとともに、200人以上の作業員が働く

1月25日。旧正月のはじまりとともに、200人以上の作業員が働く

1月26日。かなり造成が進み、資材も搬入されてきた

1月26日。かなり造成が進み、資材も搬入されてきた

1月27日。造成工事は完了。プレハブ建物の組み立てが始まる

1月27日。造成工事は完了。プレハブ建物の組み立てが始まる

1月28日。早くも2階建て建物が姿を現し始める

1月28日。早くも2階建て建物が姿を現し始める

1月29日。300個以上のプレハブモジュラーがほぼ完成

1月29日。300個以上のプレハブモジュラーがほぼ完成

1月30日。下水処理施設に機器が搬入される

1月30日。下水処理施設に機器が搬入される

1月31日。約90個のプレハブモジュラーが設置される

1月31日。約90個のプレハブモジュラーが設置される

1月31日。医療機器が建物内に設置される

1月31日。医療機器が建物内に設置される

2月1日。電気工事が完了し、病院が完成

2月1日。電気工事が完了し、病院が完成

2月2日。完成した病院が正式に引き渡される

2月2日。完成した病院が正式に引き渡される

こうした信じられないスピードでの建設は、中国の“お家芸”とも言えそうですね。

例えば2015年には、中国の遠大集団(Broad Group)という企業が、57階建ての高層ビルをわずか19日で施工したニュースなどが思い出されます。

スピード施工が可能になった共通のポイントとして、

プレハブ部材

をフルに活用している点です。

動画の最後の方には、プレハブ工場の様子が紹介されていますが、7000枚以上のコンクリートパネルを工場生産したとのことです。

今回の病院建設に使われたコンクリートパネルを生産した工場

今回の病院建設に使われたコンクリートパネルを生産した工場

武漢市では「雷神山医院」も並行して建設中で、近く完成予定とのことです。

しかし、これだけのスピードでの建設を実際に行った中国のマネジメント力や生産性には、あらためて驚かされます。

短工期で完成したこの病院によって、少しでも多くの中国の皆さんが救われ、ウイルスの猛威が少しでも早く収束することを切に願っています。

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