アイリスオーヤマといえば、消費者目線に立ってユニークな家電製品や日用品を開発し、リーズナブルな価格で販売する企業として知られています。
同社は昨日(2020年4月13日)、AI(人工知能)カメラ分野に参入することを発表しました。
それも、1つの製品を出すというのではなく、AIアルゴリズム搭載のカメラを2020年4月20日に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
全20機種、一挙に発売
するというのです。
このほかセキュリティー対応のカメラを10機種、ビデオレコーダーを8機種含め、合計38機種を発売します。(アイリスオーヤマのプレスリリースはこちら)
AIカメラとは、カメラ本体に画像認識などを行うAIアルゴリズムを内蔵した監視カメラです。
従来のカメラは、映像をすべて回線で送り、モニター表示や録画を行っていたので、膨大な映像データを送る必要がありました。
その点、AIカメラはカメラの段階で映像の分析を行うため、データ通信量は従来に比べて100分の1以下になります。その分、通信容量が節約できるほか、高解像度のカメラを使えるというメリットがあります。
では、AIカメラにはどんな機能があるのでしょうか。まずは通行人などを認識し、出入りした人数を数える機能です。
人の動きを時間的に集計し、「人の滞留が多い場所」をヒートマップで表示する機能もあります。
また、クルマのナンバープレートを読み取る機能もあります。高速で移動する車のナンバープレートを認識し、駐車場の出庫管理などに使えます。
また、あらかじめ登録しておいた“ブラックリスト”の人物の顔や放置された不審物、徘徊(はいかい)する人などを映像から発見し、アラートを出す「不審行動、不審者アラート」機能もあります。
このほか、人物の性別や年齢、身長などの属性を瞬時に見分ける機能もあります。工事現場では
ヘルメットや安全帯の着用
を自動的にチェックするといった使い方もできそうですね。
気になるお値段ですが、アイリスオーヤマだけに期待できますね。ITmedia NEWSなどの報道によると、価格は30万5000円~53万5000円(税別)とリーズナブルです。
防犯カメラの映像から異常を見分けるのは、人間がやっていたら大変です。これからはAIの力で省力化していくのが主流になりそうですね。