管理人のイエイリです。
工事が計画通りに進んでいるかどうかを把握して、関係者と情報共有し、時にはお尻をたたいて急がせる工程管理の仕事は、とても複雑です。
というのも、図面と、常に形が変わる建物や構造物、そして工程計画という異なる情報を突き合わせながら、リアルタイムで管理していく必要があるからです。
そんなとき、「この複雑な管理を自動化するシステムを開発したよ」と、以前、取材で知り合ったマニ・ゴルパバー(Mani Golparvar)さんから、“売り込み情報”が入ってきました。
その名も「2D3D RMap」というものです。このシステムは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIM/CIM、点群、工程
をクラウド上で一元管理するものなのです。(Reconstructの英文プレスリリースはこちら)
このシステムは、米国・カリフォルニア州メンローパークに本社を置くリコンストラクト社(Reconstruct)が開発したもので、これまで人間の脳内で管理していた施工に関する情報を、クラウドで一元管理するものです。
使い方は、施工管理のもととなる工程計画と、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデル/CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルや図面、そして現場の状況を記録した360度ビデオや点群データなどをクラウドにアップするだけです。
するとクラウド上でこれらのデータを突き合わせて、工事の進捗状況や遅れの原因などの情報を整理して、施工管理者や現場関係者が見られます。
工程管理に必要な情報がクラウドに整理されるので、
工程管理を在宅勤務で
行うことも可能になりそうですね。
日本でも大林組やJR東日本、国土交通省などで、既に使われているようです。
新型コロナウイルス感染予防のための緊急事態宣言はまだ続いていますが、その一方で少しずつ工事現場も動き始めているようです。
今後は現場の「3密」を防ぐためにも、できるだけ少ない人数で工事を行わなければいけません。そんなとき、工程管理の在宅勤務化という選択肢もありそうですね。
Intro to Reconstruct 12.2019 from Reconstruct on Vimeo.