ヘルメットとHoloLens2が合体!ニコン・トリンブルが「XR10」を発売

2020年5月13日

管理人のイエイリです。

BIM/CIMなどの3Dモデルを、現場の風景に重ねて実寸大で立体視できるMR(複合現実)デバイス、Microsoft HoloLensの活用が増えてきました。

しかし、初代のHoloLensは重心が前の方にあるため、ヘルメットをかぶるとずり落ちてしまいがちでした。また、モニターの視野も狭かったため、手の届く範囲に近づくと3Dモデルが見にくいという課題もありました。

初代HoloLensはヘルメットをかぶるとずり落ちそうになるため、現場では両手で支えて使う姿がよく見られた(以下の写真、資料:ニコン・トリンブル)

初代HoloLensはヘルメットをかぶるとずり落ちそうになるため、現場では両手で支えて使う姿がよく見られた(以下の写真、資料:ニコン・トリンブル)

こうした課題を一気に解決してくれる新製品「Trimble XR10」が昨日(2020年5月12日)、ニコン・トリンブルから発売されました。

HoloLensの後継機であるHoloLens2を

ナ、ナ、ナ、ナント、

ヘルメットと一体化

したものなのです。(ニコン・トリンブルのプレスリリースはこちら

Trimble XR10の正面(左)と側面(右)。Microsoft HoloLens2とヘルメットを一体化した

Trimble XR10の正面(左)と側面(右)。Microsoft HoloLens2とヘルメットを一体化した

このヘルメットは、厚生労働省の保護帽規格や絶縁保護具規格に適合しており、あごひもや衝撃吸収ライナーが装着されているので、現場で安心して使えます。

またヘルメットには骨伝導ヘッドセットや通信機能が内蔵されているので、騒音が大きい現場でも、作業員同士がスムーズにコミュニケーションを図ることができます。

衝撃吸収ライナーが装着されたヘルメットの内部

衝撃吸収ライナーが装着されたヘルメットの内部

騒音の大きな現場でも会話しやすい骨伝導ヘッドセットも内蔵されている

騒音の大きな現場でも会話しやすい骨伝導ヘッドセットも内蔵されている

HoloLens2は重心が頭の中心あたりに来るようにバランスが改良されています。それをヘルメットと一体化した設計で作られているので、もう手で支えることはありません。

MRデバイスとしての性能は、もともとHoloLens2ですので、頭の動きを検知する「ヘッドトラッキング機能」や、手の動きを判別する「ハンドトラッキング機能」が搭載され、画角も初代HoloLensに比べて縦横が2倍ずつ広がっています。

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手の動きを検知するハンドトラッキング機能で直感的な操作が行える

手の動きを検知するハンドトラッキング機能で直感的な操作が行える

実物の現場と配管の3Dモデルで干渉チェックを行った例

実物の現場と配管の3Dモデルで干渉チェックを行った例

モニターを使わないときは、跳ね上げられるのでヘルメットをいちいち脱ぐ必要がない。メガネを着用している人にも便利そうだ

モニターを使わないときは、跳ね上げられるのでヘルメットをいちいち脱ぐ必要がない。メガネを着用している人にも便利そうだ

XR10と連動する別売りのクラウドサービス「Trimble Connect for AR/VR」は

様々な3Dデータに対応

しており、RVTやIFC、DWG、DXF、SKPなどの設計データをすぐに現場で活用することができます。

専用のキャリングケース

専用のキャリングケース

ケースにXR10の本体や付属品一式を収納できる

ケースにXR10の本体や付属品一式を収納できる

気になるお値段ですが、Trimble XR10が64万8000円(税別)と、HoloLens2の2倍近くします。また、Trimble Connect
for AR/VRは現在準備中とのことです。

しかし、建設業専用にカスタマイズされたXR10を使うと、現場での生産性も上がりそうですね。

 
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