世界初の「垂直でなくていいプリズムポール」が発売に! ライカが“三つのお困りごと”を解決
2022年5月19日

管理人のイエイリです。

建設現場でおなじみの測量機器、トータルステーションは、計測地点に設置する「プリズム」を自動追尾する機能によって「1人測量」を可能にするなど、ひと昔前に比べると格段に進化してきました。

一方、測点の位置に当てるプリズムポールの方は、いまだに人間が気泡管を見ながら、垂直に保つ必要があるなど、手作業による不便が残っていました。

そこでライカジオシステムズ(本社:東京都港区)は、プリズムポールにまつわる“三つのお困りごと”を解決する、画期的な新製品「Leica AP20 AutoPole」を2022年5月末に発売することになりました。

プリズムポールにまつわる“三つのお困りごと”を解決した新製品「Leica AP20 AutoPole」(以下の写真、動画:ライカジオシステムズ)

プリズムポールにまつわる“三つのお困りごと”を解決した新製品「Leica AP20 AutoPole」(以下の写真、動画:ライカジオシステムズ)

このプリズムポールは、同社のロボティック・トータルステーションと合わせて使用するもので、

ナ、ナ、ナ、ナント、

世界初の傾斜補正機能

が搭載されたのです。(ライカジオシステムズのプレスリリースはこちら

「Leica AP20 AutoPole」の傾斜補正機能を使った測量作業の例

「Leica AP20 AutoPole」の傾斜補正機能を使った測量作業の例

この機能によって、気泡管を見ながらポールを垂直に調整するための手間ひまが不要になります。

ポールの先端さえ測定点に付いていればよいので、ポールが傾いたままでもスピーディーに測量が行えます。極端な場合は、ポールを逆さまにして、高い場所の位置を測定することもできてしまいます。

ポールを逆さまにすると高いところの測量も可能に

ポールを逆さまにすると高いところの測量も可能に

二つ目の新機能は「ポールハイト機能」です。これまでは、ポールの長さを変えたとき、ソフトウエアにその値を手入力する必要がありました。

それが、この機能によって、ポールの長さを変えると、トータルステーションの制御ソフトと連携し、高さ情報が自動的に更新されるようになりました。

手間ひまがかかる再入力が不要になったうえに、ヒューマンエラーによる手戻りもなくなりそうですね。

ポールの長さを変えたときに、測量ソフトと連携して自動的にその値を入力する「ポールハイト機能」

ポールの長さを変えたときに、測量ソフトと連携して自動的にその値を入力する「ポールハイト機能」

三つ目の新機能は、複数のトータルステーションを使ったときに、

間違いロックを防ぐ

ための「ターゲットID」機能です。

これまでは複数のトータルステーションとプリズムを同時に使うと、関係のないターゲットを追尾したり、ロストしたりすることがありました。

そこでターゲットID機能によって、他のトータルステーションとの“混信”を防ぎ、目的のターゲットに間違いなくロックできるようになりました。

複数のトータルステーションが稼働する現場で“混信”を防ぐターゲットID機能

複数のトータルステーションが稼働する現場で“混信”を防ぐターゲットID機能

このプリズムポールによって、測量時にありがちな「垂直に立てるムダ」、「ポールの長さを入力するムダ」、「ロストを復旧するムダ」といったひと手間、ひと手間をなくすことができ、測量の生産性が格段に向上しそうですね。

Leica AP20 AutoPole」は、2022年5月25日(水)~27日(金)、幕張メッセで開催される「第4回 建設・測量 生産性向上展(CSPI-EXPO)」のライカジオシステムズのブース(ブース番号:F-60)で展示されます。ご興味のある方はどうぞ。

また、下の動画は英語版ですが、1分で「Leica AP20 AutoPole」の使い方がサクッとわかりますよ。

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