HoloLens2で墨出し作業を“超人化”! インフォマティクスがGyroEyeインサートを発売
2022年9月29日

管理人のイエイリです。

MR(複合現実)デバイス、「Microsoft HoloLens2」関連システムのベンダーの中で、インフォマティクス(本社:川崎市幸区)は、墨出しや出来形管理を行う「GyroEye Holo」などを高い精度にこだわった開発を行っています。

同社は、2022年9月28日、建築設備を天井から吊り下げる際に使用する「インサート」(天井埋め込み用ナット)の位置を現場に落とし込む「墨出し作業」に特化した新製品「GyroEyeインサート」を発売しました。

これまでインサートの墨出し作業では、詳細な図面を用意し、1カ所当たり数回のメジャー計測が必要でした。

一方、GyroEyeインサートを使うとHoloLens2の画面に表示されるインサートの位置に直接、印をつけるだけでよいので、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

墨出し作業を3~5倍

 

の“爆速”で行えるのです。(インフォマティクスのプレスリリースはこちら

GyroEyeインサートによる墨出し作業(特記以外の写真、資料:インフォマティクス)

GyroEyeインサートによる墨出し作業(特記以外の写真、資料:インフォマティクス)

HoloLens2の画面で、インサートの位置が現場の風景に重なって表示されるので、そこを狙って印をつけるだけ

HoloLens2の画面で、インサートの位置が現場の風景に重なって表示されるので、そこを狙って印をつけるだけ

墨出し作業が終わったところは「処理済み」の表示に変わるので、作業漏れの心配がない

墨出し作業が終わったところは「処理済み」の表示に変わるので、作業漏れの心配がない

これまでの「GyroEye Holo」でも、CAD図面やBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のデータを利用して墨出し作業を行うことができました。

しかし、墨出し作業を行う前に、CADやBIMのデータを、HoloLens用に変換し、現場で位置合わせを行うため数十分の準備作業が必要でした。

そこで同社は、この準備作業を5分程度に短縮するため、NYKシステムズ(本社:東京都中央区)の建築設備CADソフト

 

Rebroから専用ボタン

 

で、インサート用のファイル(通り芯・配管ルート情報・インサートポイント)を出力できるようにしたのです。

Rebroから専用ボタンでHoloLens2用のデータを出力できるようにした(左画像:NYKシステムズ、右写真:家入龍太)

Rebroから専用ボタンでHoloLens2用のデータを出力できるようにした(左画像:NYKシステムズ、右写真:家入龍太)

このファイルをクラウド経由でHoloLens2に取り込むと、MR用に自動変換できるので、すぐに現場での墨出し作業にとりかかれます。

従来の墨出し工法と、GyroEyeインサートによる作業手順の比較。従来は1日250カ所だったが、3倍の750カ所に増えた

従来の墨出し工法と、GyroEyeインサートによる作業手順の比較。従来は1日250カ所だったが、3倍の750カ所に増えた

インテックス大阪で開催の「建設DX展(関西展)」に出展したインフォマティクスのブースで、GyroEyeインサートをPRするインフォマティクスのスタッフたち(写真:家入龍太)

インテックス大阪で開催の「建設DX展(関西展)」に出展したインフォマティクスのブースで、GyroEyeインサートをPRするインフォマティクスのスタッフたち(写真:家入龍太)

墨出し作業員を“超人化”するGyroEyeインサートは、2022年9月28日~30日、インテックス大阪で開催のジャパンビルド「建設DX展(関西展)」に出展しているインフォマティクスのブース(ブース番号:2-20)に展示されています。ご興味のある方はどうぞ!

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