管理人のイエイリです。
リコーと言えば、周囲がぐるりと写った写真を、たった1回のシャッターで撮影できる360度カメラ「RICOH THETA」シリーズで有名です。
同社は2022年12月5日~7日、東京ビッグサイトで開催中の「第2回 建設DX展[東京展]」にブースを出してしていますが、そこにはいくつもレンズが付いた「ワンショット3次元復元デバイス」というものが参考出展されていました。
この機器は、1回のシャッターで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
周囲360度を3Dスキャン
できるものなのです。(リコーのプレスリリースはこちら)
周囲や上面に10個ほどのレンズが付いており、距離を測る機能を持っています。そのため、周囲を3Dスキャナーのように点群計測することができます。
担当の方にお聞きしたところ、iPhoneのようなLiDAR(ライダー)は使っておらず、光学的に計測するとのことでした。
計測した点群を3Dモデル化することで、2Dの写真より物体が区別しやすくなるので、機械室にある設備機器の台数を自動カウントするなど、新たな用途が生まれそうです。
そして、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)的な活用方法としては、点群データから
柱や梁などの部材
を自動認識させることも検討しているそうです。
そうなると、属性情報付きの現況BIMモデル作成も、かなり自動化できそうですね。
今回は参考出展のため、正式リリースまでにはもう少し、時間がかかりそうです。
これが製品化された時には、THETAのように現場を手軽に、スピーディーに記録できる3Dスキャナーとして建設業界のツールとして注目を集めそうです。
リコーでは、この機器の機能やサービス開発のパートナーを募集しています。ご興味のある方は、本日(12月7日)、最終日を迎える建設DX展の同社ブースで聞いてみてはいかがでしょうか。