作業員ロボはここまで進化した! 驚異の段取りまで見せたボストンダイナミクスの動画に世界が注目
2023年1月24日

管理人のイエイリです。

日本の建設業では、少子高齢化による生産年齢人口の減少により、人手不足問題が慢性化してきました。

そのため、人間の作業員だけでなく、ロボットも労働力として活用しようという機運が高まりつつあります。

そんな折り、四つ足歩行ロボット「SPOT」や人型ロボット「ATLAS」のメーカーとして知られるボストン・ダイナミクス(BostonDynamics)が公開したYouTube動画「Atlas Gets a Grip Boston Dynamics」に、世界から注目が集まっています。

これからの現場でもありがちと思われる「ATLAS、ちょっと工具取ってこい」という、現場の小間使いをテーマにしたものですが、さすがはボストン・ダイナミクス社だけあって、予想を裏切る展開となっています。

足場の上で働く職人。下に置いてきた工具箱を、ロボット「ATLAS」に持ってこいと命ずるところから始まります(以下の写真:Courtesy of BostonDynamics)

足場の上で働く職人。下に置いてきた工具箱を、ロボット「ATLAS」に持ってこいと命ずるところから始まります(以下の写真:Courtesy of BostonDynamics)

命じられたATLASは、ちょっと考えた後、なぜか工具箱ではなく足場板のようなものを持ち上げました。

工具箱の前に足場板を持ち上げるATLAS

工具箱の前に足場板を持ち上げるATLAS

なぜ、足場板を持ったのかと言うと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

搬入ルートを作る

ためだったのです。

足場板で橋渡しして、足場に上るルートを確保した

足場板で橋渡しして、足場に上るルートを確保した

最先端のロボットともなれば、“道作り”から自分で行う段取り能力を発揮するのですね。

その後、地上に置いてある工具箱を持ち上げます。かなり重そうですが、うまくバランスを取って持ち上げ、階段や足場板をわたって、足場に難なく上りました。

しゃがんで工具箱を持ち上げるATLAS

しゃがんで工具箱を持ち上げるATLAS

バランスを取りながら、軽快に階段を上る

バランスを取りながら、軽快に階段を上る

さらに、自分で架けた足場板も難なく通過した

さらに、自分で架けた足場板も難なく通過した

職人さんがいるのは、一つ上の階です。次はどのようなルートで上るのかと思っていたら、

ジャンプして投げ上げ

たではありませんか。

その瞬発力とパワーには、驚かされました。

職人さんのいる階に、工具箱を投げ上げるATLAS

職人さんのいる階に、工具箱を投げ上げるATLAS

その後、地上に降りる方法もシャレが効いています。足場上の箱を突き落として、飛び降りる場所を確保して1回ジャンプ。

そして、2回目のジャンプで地上に降りるときは、「前方宙返り」の技まで見せたのです。最後に、職人さんに向かってガッツポーズまで決める芸の細かさです。

箱を突き落とすATLAS

箱を突き落とすATLAS

1回目のジャンプは普通に飛び降り

1回目のジャンプは普通に飛び降り

2回目のジャンプは、ナント、前方宙返りで着地した

2回目のジャンプは、ナント、前方宙返りで着地した

工事現場用のロボットは、いろいろと開発されていますが、“F-1レベル”のロボットともなると、知力、体力ともに優れ、「現場猫案件」の動作まで見せてくれるのですね。

ごく普通に作業を手伝ってくれるレベルであれば、かなり実用的な技術レベルに迫っているのではと、感じました。

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