建設産業におけるBIMソフトウェアを開発・販売するグラフィソフトジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長コバーチ・ベンツェ)は、『ArchiCAD15』の次期バージョンとして『ArchiCAD16』を2012年9月25日(水)に販売開始することを本日発表いたしました。またこのリリースに加え、GDLオブジェクトのポータルサイトとして、オブジェクトの検索、アップロード/ダウンロードできる「BIMComponents.com」と呼ばれるクラウドベースの新しいコミュニティWebサイトを公開します。 更には、『ArchiCAD16』のリリースに合わせ、Solibri, Inc.(本社:フィンランド ヘルシンキ、CEO: Heikki Kulusjarvi)の『Solibri Model Checker™ 日本語版』を2012年9月25日に販売開始いたします。
今回の『ArchiCAD16』のリリースは、TeamWork2.0が導入されたArchiCAD13の時と同様、非常に重要なステップとなります。『ArchiCAD16』では、これまでお客様から頂いていた要望に加え、次の大きく3つの範囲でそのソリューションをご提供いたします。
- モルフツール(MORPHTM tool)
これまでArchiCAD15でもモデリングツールの強化を図って参りましたが、『ArchiCAD16』ではこれに加え、新たに「モルフツール(MORPHTM tool)」を導入いたしました。「モルフツール」を利用することにより、他のソフトウェアを活用することなく、コンセプト段階のシンプルなBIMモデルを容易に作成し、基本設計-実施設計へと同じモデルを利用した設計が可能となります。更には、既存のオブジェクトをモフル化し編集することで、BIMモデルを構築する上で必要とされる「カスタムオブジェクト」を容易に作成することを可能としました。
- BIMComponents.com
GDLオブジェクトのポータルサイトとして、オブジェクトの検索、アップロード/ダウンロードできるクラウドベースの新しいWebサイトとなります。この『BIMComponents.com』では、世界中で何千ものパラメトリックなGDLを自由に利用することができ、更にはユーザー自身で作成したカスタムオブジェクトをチーム、会社内で共有することが可能です。また『ArchiCAD16』を利用することで、このサイトにあるオブジェクトを、ドラッグ&ドロップで直接取り込むことが可能です。
- 環境シミュレーション機能の実装
『ArchiCAD16』は環境分析ツールを内蔵した初のBIMシステムとなります。これまでアドオンソフトウェアとしてご提供していた環境シミュレーション機能をArchiCADに実装いたました。これによりデータを交換することなくArchiCAD内で直接エネルギー解析することにより、設計者の意図を直接BIMモデルに反映することが可能となります。
『ArchiCAD16』のリリースに加え、主に中小の設計事務所・アトリエ事務所等をターゲットとした『ArchiCAD16 Solo』を、オプション製品として『MEP Modeler for ArchiCAD16』を同時リリースいたします。また、VIPサービスとしてご提供していたBIMコミュニケーションツールである『GRAPHISOFT BIMx(BIM Explorer)』に新たに「アンドロイド版(Android)」を加え、これまで以上にコミュニケーションし易い環境をご提供いたします。
Solibri社 「Solibri Model Checker 日本語版」の国内取扱いを開始
『ArchiCAD16』のリリースに合わせ、2012年8月10日のSolibri, Inc.との『Solibri Model Checker™ 日本語版』の販売契約締結に伴い、2012年9月25日より日本国内で『Solibri Model Checker™ 日本語版』の販売およびサポートを開始いたします。
「Solibri Model Checker™ 」は、BIMのデータの品質をチェックするシステムです。設計プロセスにおいて重複したオブジェクトの入力や、単純な設計ミスを防ぎ、各専門分野とのコーディネーションや整合性のチェックにより、BIMデータの品質を確保します。また、法規チェックや解析、空間分析などのレポート作成など、法令遵守、設計プロセスコーディネートやデザインレビューを行うことでより品質向上を図ることができます。これらのことは、「Solibri Model Checker Link for ArchiCAD」のアドオンツールを利用することにより、ArchiCADのデータを直接「Solibri Model Checker™ 」と連携することが可能となり、シームレスに行うことが可能です。
グラフィソフトジャパンでは、弊社が提唱しているOPEN BIMのコンセプトをベースに、『ArchiCAD16』と『Solibri Model Checker™ 日本語版』とを合わせた総合的なBIMソリューションとして、建設産業のBIM普及をこれまで以上に推進いたします。
□ 価格・製品構成
ArchiCAD16
製品構成 |
メーカー希望小売価格 |
ArchiCAD16 Fullバージョン |
720,000円(税込756,000円) |
ArchiCAD16 Solo
製品構成 |
メーカー希望小売価格 |
ArchiCAD16 Solo |
295,000円(税込309,750円) |
ArchiCAD16 Solo + Render |
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ArchiCAD16 Solo + Artlantis Render |
375,000円(税込393,750円) |
オプション製品
製品構成 |
メーカー希望小売価格 |
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VIP会員 |
一般 |
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MEP Modeler |
49,800円(税込52,290円) |
89,800円(税込94,290円) |
Solibri Model CheckerTM 日本語版
製品構成 |
メーカー希望小売価格 |
Solibri Model Checker™ 日本語版 スタンドアロン |
720,000円(税込756,000円) |
Solibri Model Checker™ 日本語版 ネットワーク |
840,000円(税込882,000円) |
□ 動作環境
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Operation System
(推奨環境)
Windows® XP(32bit)
Windows® 7(32bit / 64bit)
Mac OS X 10.7 Lion
Operation System Windows® XP(64bit)
(互換性のある環境)
Windows Vista(32bit/64bit)
Mac OS X 10.6 Snow Leopard®- 64bit OS推奨、QuickTime 7以降およびJava1.6.12以降が必要
- Mac OS Xでは、大文字・小文字を区別しないフォーマットのみ対応
- 32bit OSのサポートは、ArchiCAD16が最終バージョンとなります
- Windows® XPのサポートは、ArchiCAD16が最終バージョンとなります
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CPU
Intel Core iシリーズ必須
Intel Core2Duo以降の64bitプロセッサ搭載のMacintosh
4コアプロセッサの使用推奨
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メモリ/HDD
2GB RAM必須(複雑なモデルには8GB以上推奨)
複雑なモデルや3D表示の作業を行うには、8GB以上を推奨
(32bit OS環境では、4GB)
ハードディスクに約5GB空き容量が必須
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ディスプレイ
必須解像度:1280×1024以上
True Colorディスプレイアダプタ必須
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グラフィックカード 512MB以上のビデオメモリを実装したOpen GL 3.3対応のもの
推奨:1GB以上
DirectX9互換グラフィックカードの使用推奨(Windowsのみ)
詳細は、グラフィソフトジャパンのウェブサイトで。