「SAVE-建築」「SAVE-PAL」BIM対応機能を強化
2013年8月6日

省エネルギー計算ソフトウェア「SAVE-建築」「SAVE-PAL」BIM対応機能を強化


IFCインポートで部屋形状の内法・壁芯変換機能を追加


 


このたび、株式会社建築ピボット(本社:東京都文京区 代表取締役社長:千葉貴史)は、建築物(非住宅)の省エネルギー計算ソフトウェア「SAVE-建築」及び「SAVE-PAL」について、BIM対応機能の強化の一環として、IFCデータのインポート時の部屋形状の内法と壁芯の変換機能を追加しましたので、下記の通りお知らせ申し上げます。


この機能追加は、先ごろ公表いたしました「構造システム・グループのBIMへの取り組み」に沿ったものであり、BIMユーザーが新基準に対応した省エネルギー計算ソフトを利用しやすくするものです。



内法で作られた部屋と、壁芯で作られた部屋の両方を読み込み可能



「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」は、建物モデルからPALを計算するソフトウェアです。この建物モデルは部屋が基本単位となっています。また、「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」は、BIMソフトで作成したIFCファイルから部屋や窓などの建物形状を読み込むことができます。


一般的に多くのBIMソフトでは、部屋形状をIFCで出力した場合、内法形状となります。これを「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」で扱える壁芯形状にするためには、BIMソフトの側でモデル作成を工夫する必要がありました。


20130806KP-image1.jpg


このたび、「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」では、IFCファイルインポート時の変換設定機能として壁芯を認識して、内法形状を壁芯に変換する機能を搭載しました。


部屋形状が壁の内法で作成されている場合は、そのままインポートすると、間仕切り部分や柱型が外壁として認識されてしまいます。この場合は部屋形状を内法から壁芯へ変換する必要があります。


今回の機能追加により、一般のBIMソフトにおいて、PAL計算へ連携するための壁芯入力を意識することなく、部屋を作成することができるようになり、モデリングの手間が大幅に削減できるようになりました。


これまで、部屋モデルからそのまま壁芯出力を行うことができたのは一部の国産BIMソフトだけでしたが、それ以外のBIMソフトにおいても新しい省エネルギー基準に対応した「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」を利用しやすくなりました。


 




















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IFCファイルインポート時の変換設定ダイアログ



内法で作成された部屋をそのまま読み込むと間仕切壁や柱型が外壁として認識されてしまいます。


20130806KP-image3.jpg
内法から壁芯に変換すると外壁が正しく認識されます。

提供開始時期と提供方法


●提供開始時期:    2013年7月より提供


●提供方法:          「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」の標準機能として提供いたします。


また、現在「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」をご利用の方で、省エネルギー計算プログラム利用者の会の会員の方は、年会費以外の費用負担なしで、今回の新機能をご利用いただけます。


 


●価格


SAVE-建築Ver.2   新規購入              
定価300,000円(税込315,000円)


SAVE-PAL            
新規購入              
定価200,000円(税込210,000円)


※「SAVE-建築Ver.2」、「SAVE-PAL」とも、別途、年会費が必要


 


●年会費 


SAVE-建築:     1ライセンス            
50,000円(税込52,500円)


2ライセンス以降      30,000円(税込31,500円)


SAVE-PAL:     1ライセンス            
30,000円(税込31,500円)


2ライセンス以降      20,000円(税込21,000円)


 



「SAVE-建築Ver.2」、「SAVE-PAL」の概要


l省エネルギー措置の届出で提出が必要な「省エネルギー計画書」の作成を支援します。



l建築物(非住宅)について、外皮(屋根、壁、窓)の熱的性能と設備(空調、換気、照明、給湯、昇降機)の評価について省エネルギー法に基づいた計算を行います。


l評価方法は、性能基準と仕様基準の両方に対応しています。


l計算対象の全用途に対応し、複合用途の計算も可能です。


lPAL計算では、意匠的な検討と省エネルギー計算が同時におこなえるので、「省エネルギー計画書」作成だけでなく、省エネルギーシミュレーション、設計検討にも活用できます。


l平成25年基準に対応した「一次エネルギー消費量算定Webプログラム」(建築物用)の入力支援機能を搭載しています。


l「SAVE-PAL」は、外皮の性能基準(PAL計算)に機能を絞った製品です。



(※PAL:Perimeter Annual Load、年間熱負荷係数)


準拠している基準等



「建築物の省エネルギー基準と計算の手引 新築・増改築の性能基準(PAL/CEC)」


「建築物の省エネルギー基準と計算の手引 新築・増改築の仕様基準(ポイント法)」


「建築物の省エネルギー基準と計算の手引 新築・増改築の仕様基準(簡易なポイント法)」


(上記全て 財団法人 建築環境・省エネルギー機構 発行、平成21年省エネルギー基準対応)


「改訂 拡張デグリーデー表」


「一次エネルギー消費量算定プログラム解説(建築物編)」(平成24年12月公開)


国土技術政策総合研究所、独立行政法人建築研究所 編集・発行


※上記図書に準じた計算に必要なデータは本ソフトウェアに含まれていますが、図面からの各入力項目の拾い方、届出書の作成方法等につきましては上記図書をご参照下さい。



「SAVEシリーズ」の改正省エネルギー基準への対応



省エネ基準の見直しが行われ、建築物(非住宅)の新しい基準は、平成25年4月1日より、住宅は平成25年10月1日より施行されます。


「SAVE-建築」及び「SAVE-PAL」は、平成25年基準に対応した「一次エネルギー消費量算定Webプログラム」(建築物用)の入力支援機能を搭載しています。


弊社では今後も「SAVEシリーズ」の改正省エネルギー基準への対応を進めてまいります。



省エネルギー計算ソフトウェアSAVEシリーズについて


エネルギー資源の有効利用を図り、国民経済の負担を緩和する、また、地球温暖化対策の一層の推進のために、省エネルギー対策の強化を図ることが求められています。「SAVEシリーズ」は、省エネルギー法で規定される建築物・住宅に係る届出義務、さらには省エネルギー設計に関わる様々な設計支援を行うソフトウェアです。



lSAVEシリーズのラインナップ

「SAVE–建築」         (建築物(非住宅)の省エネルギー計算ソフトウェア)

「SAVE–PAL」         (建築物(非住宅)の外皮性能基準、PAL計算ソフトウェア)

「SAVE–住宅」         (マンションや戸建住宅の省エネルギー計算ソフトウェア)

「SAVE–Q値μ値」   (マンションや戸建住宅の外皮性能基準、Q値、μ値計算ソフトウェア)



「SAVE」の由来

「SAVE」の由来は「SAVE Energy」です。



■「SAVEシリーズ」の詳細については弊社ホームページをご参照ください。


http://www.pivot.co.jp/product/program/save/index.html



会員制度



省エネルギー計算ソフトウェア「SAVE-建築」、「SAVE-PAL」、「SAVE-住宅」、「SAVE-Q値μ値」を利用するためには、「省エネルギー計算プログラム利用者の会」への入会が必要です。


2020年にまでに、すべての新築住宅・建築物について省エネ基準への適合が義務化されようとしています。温室効果ガス削減にとどまらず、東日本大震災後は、電力供給の低下もあり、建物の省エネルギー性能はますます重要になってきています。利用者は、会員制度によって常に最新のソフトウェアを利用でき、軽微な改訂の時には、新たな費用を負担せずに対応ソフトウェアを入手することができます。また、サポートや省エネルギー設計に関する情報などを受けることができます。



構造システム・グループのBIMへの取り組み



・情報プラットフォームを構築し、建築のライフサイクルを構成する情報を、共通の情報と個別業務の情報に整理し、分散したデータベースにします。


・情報プラットフォームは、他社BIMソフトウェアや外部システムと連携し、幅広い分野のデータ利用を可能にします。


・これまで実現してきたデータ連携を発展させ、構造システム・グループ各社の専門領域を横断した、より緊密な相互運用を目指します。


●構造システム・グループのBIMへの取り組み⇒ http://www.kozo.co.jp/group/ksg-bims.html



IFCの概要



IFC(Industry Foundation Classes)は、国際組織IAI(Industry Alliance for Interoperability)により開発・普及が進められている建設分野の国際標準です。2013年3月にIFC4がISO
16739として正式にBIMのISO標準となりました。


●IAI日本「IFCとは」⇒ http://www.building-smart.jp/mission/whats_ifc.php

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