第1回 ナショナル・レジリエンス・デザインアワード ノミネート作品を発表
2014年10月27日

 第1回 ナショナル・レジリエンス・デザインアワード
 

この度、国土強靭化に資する具体的な事例と成果を一堂に集め、情報提供および技術研鑽の貴重な場となることを願って、「第1回ナショナル・レジリエンス・デザインアワード」を開催いたします。構造解析(土木・建築)、地盤工学、水工学、防災の分野を対象とし、国土強靭化に資する優れた応募作品をご紹介いたします。  

 

 コンテストの流れ

作品募集要項

受付は終了いたしました。

ノミネート作品一覧 受賞作品 選定結果ページ

2014.10.14 Tue  作品応募締切

2014.10.21 Tue  14:00 ノミネート作品審査会

2014.11.17 Mon  13:00 受賞作品審査会  フォーラムエイト 東京本社 MAP

審査員受賞作品審査会

2014.11.21 Fri  10:30 品川インターシティ ホール

第1回 ナショナル・レジリエンス・デザインアワード 各賞発表と表彰式

 審査員プロフィール

 

吉川 弘道 氏(審査委員長)

東京都市大学 災害軽減工学研究室 教授


コロラド大学客員教授(1992-3年)早稲田大学理工学部卒業、工学博士。専門は耐震工学、地震リスク、鉄筋コンクリート。土木学会論文賞、土木学会吉田賞他受賞。著書に『都市の地震防災』(フォーラムエイトパブリッシング)他多数。

鵜飼 恵三 氏

群馬大学大学院 工学研究科 名誉教授
(株)フォーラムエイト 監査役)


1992年群馬大学大学院工学研究科 教授、地盤工学会第5回事業企画推進賞、地盤工学会功労賞、日本地すべり学会論文賞など受賞。群馬県環境審議会会長、NPO法人北関東産官学研究会地中熱研究会会長として活躍中。

守田 優 氏

芝浦工業大学 工学部土木工学科 都市環境工学研究室 教授


芝浦工業大学工学部土木工学科教授。専門分野は、都市水文学と地下水水文学。最近、洪水リスクマネジメントの研究に力を入れている。著書に『地下水は語る-見えない資源の危機』(岩波新書)。

 ノミネート作品

 

 竣工40年を経過した鋼方杖ラーメン橋に対し、新道路橋示方書を適用した耐震照査と補強検討
― 免震ダンパー、座屈拘束ブレース等の中から効果面・経済面として最適工法の適用 ―
東日設計コンサルタント株式会社
使用プログラム : Engineer’s Studio®
鋼方杖ラーメン橋(昭和45年竣工、橋長80m)の現況照査、耐震補強を行う。現況照査結果から、降伏ひずみ等の低減のため、橋軸方向対策として免震ダンパー、直角方向対策として座屈低減ブレースを対傾構に適用し、必要に応じてあて板等での補強を行った。

 

 N邸CFDシミュレー ション(N project CFD simulation)
― 住宅設計におけるスマートな熱・風環境流体解析による空調検討とBIM&VR連携 ―
アトリエ・ドン
使用プログラム : DesignBuilder、Allplan
個人住宅でのCFD(数値熱流体)解析を行った。回廊等と一体となった大きな吹き抜け空間について、壁・窓等の表面温度、エアコンの吹出し口、床暖房を設定し、室内の気 流及び温度の定常状態の解析を行った。解析結果から、エアコンの位置・容量、窓面や間仕切りの位置の設計検討が行われ、快適で利便性 の高い室内環境計画、省エネルギー化を実現している。正確な3DモデルをBIMソ フトに出力し設計に利用、VRによる景観検討も行われた。

 

 河川堤防の決壊を考慮した工場敷地氾濫解析
― 降雨による河川増水時の堤防決壊を想定し工場敷地周辺を対象とした浸水氾濫解析により浸水状況を把握 ―
アズビル株式会社
使用プログラム : xpswmm
当社工場が所在する自治体ホームページにおいて公開されている洪水ハザードマップによると、上流地区の河川増水時による堤防決壊を想定した下流域の浸水氾濫予測が過剰に発生しているのではないかと考えられることから、当社工場敷地周辺の詳細な浸水氾濫解析を行うことで、より正確な浸水状況を把 握することを目的とする。さらに、この解析結果を踏まえて、当社工場のBCP対策にも活用するものとする。

 

 防潮樋門の耐震性能照査
― 地震時保有水平耐力法と動的解析手法との比較検討事例 ―
株式会社RATECH
使用プログラム : Engineer’s Studio®
防潮樋門におけるレベル2地震時の耐震性能照査を行った。ここでは、レベル2地震時において、固有値解析を行った。その結果に基づき、地震時保有水平耐力法(静的照査法)と動的解析法で照査し、曲げ耐力照査およびせん断耐 力照査について、静的照査法と動的照査法における結果評価ならびに問題点の抽出を図った。

 

 アーチ橋における動的解析での耐震性能照査
― 多点入力機能を利用した動的解析事例 ―
日中コンサルタ ント株式会社
使用プログラム : Engineer’s Studio®
アーチ橋の動的解析において、Engineer’s Studio®の多点入力機能を使用し、アーチ橋本体の挙動特性やアーチアバット部の変形性状の違いを確認する。ここでは種々の地震波形を使用して、構造物の各位置における入力地震動の違いによる応力および変形挙動を把握することにより、耐震性能照査特性の問題点の抽出を行った。

 

 橋軸直角方向加震時における座屈拘束ブレースの設置効果検討
 桁橋に対する制震ダンパーを用いた補強対策の一提案 
株式会社横河住金ブリッジ
使用プログラム : Engineer’s Studio®
既設橋梁の橋軸直角方向について動的非線形解析を行う場合、一般的には支承の条件として固定としてモデル化される。
この場合、上部工慣性力がそのまま橋脚に伝達されるため、下部工の損傷が増加する傾向にあるが、これを軽減させる方法として、制震デバイスの一つである座屈拘束ブレースを支承部に直角方向に配置した解析モデルを作成し、動的解析を行うことにより、その設置効果を検討した。

 

 液状化を考慮した河川堤防の地震時変形解析
― 樋門函体の耐震性能照査を目的とした自重沈下量計算 ―
九州工営株式会社
使用プログラム : 2次元弾塑性解析(GeoFEAS 2D)
宮崎県都城市を流れる一級河川の柔構造樋門設計において、都城盆地特有の非溶結部の一次シラスおよび二次シラスの基礎地盤変位の検討を行ったものである。
検討の目的は、柔構造樋門に要求される「地震時における液状化を考慮した流動変形」を考慮した、「樋門函体の耐震性能照査」を行うことを目的とした。
解析方法は、完成断面における液状化流動解析と過剰間隙水圧消散に伴う圧縮解析を含んだ変形解析で、その適用基準は「河川構造物の耐震性能照 査指針(案)同解説」とした。

 

 UWLCを用いた地盤応答解析における影響検討
― 中央防災会議の加速度波形を使用した設計水平震度算定事例 ―
若鈴コンサルタンツ株式会社
使用プログラム : 動的有効応力解析(UWLC)
中央防災会議において公開されている想定東海地震・想定東南海地 震・想定東海+想定東南海地震・想定東海+想定東南海+想定南海地震の基盤加速度波形を用いて、UWLCを用いた地盤応答解析を16波形について行った。 この結果と道路橋示方書に記載されている加 速度応答スペクトル図を重ね合わせ、構造物の耐震性能照査に用いる設計加速度の評価を行った。
 堤体内に設置する橋脚の地震時影響解析
― 鞘管構造による遮蔽効果の確認検討 ―
新日本技研株式会社 西部支社
使用プログラム : 動的有効応力解析(UWLC)
新設橋梁の計画に伴い橋脚が設置される堤防において、地震時の橋梁~地盤 の動的振動特性をFEM解析を用いて定量的に評価したものである。橋脚のモデル化にあたっては、橋脚柱やフーチング、基礎杭の断面寸法、材料特性を解析メッシュに再現し、通常の棒モデル解析に比べ、精度の高い結果を得た。この結果にもとづ き鞘管構造が設置される堤防地盤の安全性を確認した。

 

 大断面ボックスカルバートにおける斜角の影響検討
― FEMLEEGを使用したFEM解析事例 ―
昭和コンクリー ト工業株式会社
使用プログラム : FEMLEEG
小河川を横断する道路において、大型プレキャストPCボックスを設置する場合、河川に対して斜角を持った大型PCプレキャストボックスを設置することとなる。ここでは、斜角を持った大型プレキャストPCボックスに対して、FEMLEEGを用いた有限要素法解析を行い、ラーメン構造の隅角部応力状態や局部応力の発生状況を把握し、構造物の性能照査を行った。

詳しくは、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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