ArchiCAD BIM事例/株式会社 デジタルビジョン
2015年1月12日

株式会社デジタルビジョン

ArchiCADを主体にBIM 技術者を1年かけて養成 沖縄BIM センターが実践する「実戦BIM」の世界

沖縄I T 津梁パークは、沖縄の情報産業の高度化と雇用創出を目指し、2010年に開設された新しいタイプのニアショア拠点である。すでに大手情報産業も多数展開し ているこの地で、いま建築業界の注目を集めているのが DVI 沖縄BIM センターだ。ここでは25名余のBIM 設計者がArchiCAD を駆使。BIM による設計支援を中心に、鹿島建設など大手ゼネコンの生産設計レベルでの実戦BIM 展開を幅広く支援している。同センターを運営するデジタルビジョンの吉田社長に、その背景と具体的な展開について伺った。

ArchiCAD を駆使する BIM 生産設計による設計支援の実動部隊

                            吉田 敬一郎 氏

株式会社 デジタルビジョン 代表取締役 吉田 敬一郎 氏

「当社が沖縄に展開するBIM センターは、実は2つあります。1つは当社自身の沖縄BIMセンターで、ゼネコン各社のBIM プロジェクトを支援するBIM 設計部隊。もう1つは、鹿島建設のBIM プラットフォームの一翼を担う鹿島建設沖縄BIM センター。ここはBPO の形で鹿島建設のBIM プロジェクトの生産設計を行なっています」。吉田氏によれば、同地には他に大手住宅メーカーや住設機器メーカーの設計業務を支援する沖縄CAD センターも展開。特に2つのBIM センターは常時3〜4のプロジェクトが進行するなどフル回転中で、その業務の約9割がArchiCADによる設計支援業務だという。しかし実はその本社は 東京・目黒に置かれており、沖縄との2拠点体制となっている。

「これにはもちろん理由があります。鹿島建設など多くのお客様のBIM 推進部署が東京なので、当社もBIM マネージャを東京に置いているんです。彼等を中心にお客様とやり取りしながら、仕様やモデリングルールを決め、サンプル作成や顧客の要員教育など、プロ ジェクト上流の仕事を行ないます」。こうしてモデリング仕様や設計ルールなどルール決めが終わり合意に達すると、サンプルを作成。これが承認されると沖縄 BIM センターの設計部隊がArchiCADを駆使して設計を進める手順である。新規顧客の場合は、さらにコンサル活動からサポートを開始するケースも多い。

「その場合、まずBIM 導入の影響をメリット・デメリット含めてレポート。導入決定後にライセンス導入や社員の初期教育等から支援を開始します。そしてBIM プロジェクトが始まれば、基本設計から施工図まで幅広く図面化までを引き受けます。言わば沖縄はBIM サポートの実働部隊なんです」。

建築分野でもBIM 支援を行なう企業が増えているが、多くは基本設計やプレゼンを中心としたサポートで、同社のように導入から施工まで設計提案を含めた包括的なBIM サポートを提供できる所は少ない。特にBIM による生産設計実務を受けて、大規模な実動部隊を展開できる企業など稀だろう。

「お客様のBIM 活用に対する期待は、すでに中流から下流に移行しています。いまやその最大のニーズは、BIM を実施設計や生産設計にどう活かすか、どう維持管理に使うのか、という所に移行しているのです。実動部隊がなければ話になりません。“実戦BIM を実践する”――これが私たちの企業テーマなんですよ」。

屋上設備デッキ3Dビュー
 
                        部分詳細図

続きは、グラフィソフトジャパンのウェブサイトで。

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