現地調査の生産性が5倍に、VRとのコラボや海外展開も
ポポロプラントのビジネスを変えたFARO Laser Scanner
2017年7月3日

現地調査の生産性が5倍に、VRとのコラボや海外展開もポポロプラントのビジネスを変えたFARO Laser Scanner

液化天然ガス(LNG)基地などの計測、設計を手がけるポポロプラント株式会社(本
社:川崎市 武蔵小杉駅前)は5年にわたる検討の末、ついにFAROの3Dレーザースキ
ャナー「Focus3D X 130」を導入しました。それ以来、プラントの現地調査効率が5倍に
なったほか、バーチャルリアリティー(VR)によるプレゼンテーション、海外での測量
プロジェクトなど、同社のビジネスは急速に拡大中です。 現地調査の生産性が5倍に これまで2人がかりで1週間以上もかかっていたプラント機械室の現地調査が、FAROの『Focus3D X 130』を導入した後は、わずか1日で完了するようになりました。5分の1以下です」と3Dレーザースキャナーの生産性向上効果を語るのは、実際に現場で指揮を執るプラントエンジニアリング会社、ポポロプラントの代表取締役社長、前川光久氏です。
1969年創業(創業約50年)の同社は、LNG(液化天然ガス)基 地から化学プラント、食品プラントまで大小様々なプラントの配 管・建築設計や計測を手がけてきました。新設プロジェクトのほ か、最近は既存プラントの改造や更新のプロジェクトも多くな り、現地調査はますます重要な業務になりつつあります。
例えば、15m角で高さ10mほどのプラント機械室内部の調査を行 う場合、以前は、コンベックスやデジタルカメラ、鉛筆とスケッチ ブックなどを持って現場に出掛け、入り組んだ鉄骨や配管、バルブ などの部材を一つ一つ寸法を測っていました。高いところは手が 届かないので写真から寸法を割り出す必要もあったといいます。

「それが、『Focus3D X 130』の導入後は、現場の作業は20カ所ほ ど場所を変えて計測するだけで、図面になかった部材まで、正確 に3D形状を計測できるようになりました。既存プラントの場合は 竣工時の図面があっても、長年の運用によって図面にはない設備 が追加されていることもあるので、点群データですべてを記録し ておくと安心ですね」(前川氏)。 AutoCADとの高度な連携も選択 理由に 同社では過去、5年間ほど3Dレーザースキャナーの導入につ いて検討を重ねてきました。数ある製品の中から選んだのが 「Focus3D X 130」です。

「その理由は、FAROの点群処理ソフト『PointSense Plant』と、 われわれがプラント設計で使っているオートデスクの3次元CAD ソフト『AutoCAD Plant 3D』のデータ連携性が優れていたからで す」と前川氏は述べています。
p1

プラントのスキャンデータ。
PointSense Plantで点群を3Dモデル化し、Plant 3Dに取り込むと、PointSense Plant側で付けた属性情報がそのままPlant 3Dに引き継がれるので効率的に既存プラントのモデリングができます。
さらにPlant 3Dでは同社の顧客である大手ガス会社の配管スペックがあらかじめ設定してあるので、点群になった配管をマウスでクリックするだけで、候補となる配管規格がプルダウンメニューに表示されます。それを選ぶだけで、次々と既存配管の属性付き3Dモデルが出来上がっていきます。

p2

Focus3D X 130で計測した点群データをもとに作成した 既存プラントの3Dモデル。
この3Dモデルさえできれば、アイソメ図などの図面や材料集計表は半自動的に作ることができます。
「それから、他社の製品に比べて、スキャナーがコンパクトで軽量、スタイリッシュなところも気に入っています」と言うのは、同社プラント設計部、プラント3D設計・CGグループのサブグループリーダー、佐藤浩二氏です。 VRやドローン測量との連携で広 がるビジネス プラントの改造や更新を行う際、これまでの平面図や側面図など では、複雑に交錯する配管や設備を表現したり、理解したりする のが困難でした。同社の「Focus3D X 130」活用は、顧客からも好 評を得ています。

「計測結果について、顧客の担当者3人に説明しようと出掛けた ところ、3D計測に興味を持つ技術者などが20人くらい集まってい たこともありました」と前川氏は、顧客の関心の高さに驚いてい ます。まさに、お客さんがお客さんを呼ぶ展開です。

同社では山間部に建設する地熱発電所や太陽光発電所などの現 況測量を、ドローンによる3D計測と「Focus3D X 130」の点群計測 を組み合わせて行ったり、計測結果をVRコンテンツ化してヘッド マウントディスプレーで実物大による立体視でプレゼンテーショ ンしたりと、3D計測ならではのビジネス展開を急ピッチで進めて います。

その技術力は海外の顧客にも伝わり、ある東南アジアの国から 地盤変動を3D計測する業務の依頼も入るようになってきました。 「Focus3D X 130」の導入は、ユーザーの生産性向上だけでなく、 ビジネスチャンスも着実に広げているようです。
p3 p4

3DスキャンデータをもとにしたVRによるプレゼンテーションも実現。
VRやドローン測量との連携で広 がるビジネス 1969 年に創業(創業約50 年)。LNG 基地や各種プラントの設 計から耐震/熱応力解析、工事管理などを幅広く行うプラントエ ンジニアリング会社。2016 年から3Dレーザースキャナーやドロー ンを使った3 次元計測業務も開始した。従業員数は50 名(2017 年4 月現在)

〒211-0004 川崎市中原区新丸子東二丁目908 番地4
Tel: 044-750-7013
Fax: 044-750-0036
URL: www.poporo.co.jp

詳しくは、FAROのウェブサイトで。

(Visited 1 times, 1 visits today)
関連記事
Translate »