タイ国内の工芸品のデジタル化を開始
2017年10月31日

タイ国立科学博物館協会とオートデスク、 タイ国内の工芸品のデジタル化を開始

タイ王国の貴重な工芸品を後世に伝え、世界中の研究を支援

 

タイ王国 国立科学博物館協会と米オートデスク インクはこのほど、タイ国内にある約 1,500 の博物館に所蔵されている貴重な工芸品をデジタル化するプロジェクトを共同で開始しました。このプロジェクトにより、これまで写真だけで記録されていた歴史的に重要な工芸品が、高精細な 3D データで保存、活用できるようになります。これらの 3D データは同協会が Web サイト上で公開し、世界中の人がタイの文化と歴史をバーチャルで体験できるようにする予定です。

タイ国立科学博物館協会 ディレクター Rames Promyen 氏のコメント

「オートデスクと進めるこのプロジェクトは重要な意味を持ちます。工芸品の数が膨大なのでこれを一般公開することは不可能である一方、保護していくために早く対策をとらなければなりません。タイにはデジタル化の波が押し寄せており、博物館協会は、最新技術を用いて過去を保護するだけでなく、デジタルに親和性が高い若い世代とつながり、インタラクティブな体験でタイの歴史を理解してほしいと考えています。プロジェクトはまだ最初の段階を迎えたばかりです。リアリティ キャプチャの手法を国内の博物館で実施できるようにした後、デジタル化する工芸品を毎年増やしてきます。」

同協会は 2016 年 6 月から試験的に数点の工芸品をレーザー スキャナーでデジタル化しましたが、全国の博物館にこの方法を展開するには機材に費用がかかりすぎ、必要な専門家も足りないことが分かりました。その後同協会は、「Autodesk® ReMake®」の機能を調査し、写真や物体のスキャンから高精細な 3D モデルを作成できることから、プロジェクトに採用することにしました。この作業プロセスは「リアリティ キャプチャ」と呼ばれ、3D モデル作成のスキルがなくても 3D データを作ることができます。同協会とオートデスクはまず、各地方を代表する 5 つの博物館に対してこの作業のトレーニングを開始しました。

なお ReMake は現在 ReCap に機能が統合され、ReCap の名称で提供されています。

以上

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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