【導入事例】FARO Laser Scannerを使い、将来性を拡大
2018年10月16日

FARO Laser Scannerを使い、将来性を拡大

FARO Laser Scannerを使い、将来性を拡大

技術的進歩が速度を増し続ける中、企業は急速な新製品開発や変わり続ける消費者動向に対処するという課題に直面することが多々あります。このような環境の中で、革新という言葉は、単に流行の言葉にとどまらなくなっています。競争力を獲得しようとする企業にとって、革新は非常に重要な取り組みとなっています。

Amnex Infotechnologies Pvt Ltd (Amnex)はこれを確信しています。インドのアフマダーバードに拠点を置くこの会社は、2008年にInfinium Solutionz Pvt Ltdとして設立され、GPSと無線自動識別(RFID)技術の使用を通じ、建築、エンジニアリングと建設業界向けのエンド・ツー・エンドソリューションをクライアントに提供し、事業を開始しました。その後、Amnexは、より多くの選択肢の提供により、クライアントのニーズをより満たすことができるように、新たに地理情報システム(GIS)および光検出と測距(LiDAR)ソリューションを導入しました。過去10年以上に渡り、スマートシティ戦略など、数多くの政府部門および地方自治体からの業務や、鉱業、造船や港湾などの様々な業界に渡るプロジェクトを含む、様々なプロジェクトを通じ、Amnexは豊富な経験を得てきました。

つい最近、会社は将来の方向性を固めるため、再ブランディングプロセスを行いました。再ブランディングの一環として、人工知能(AI)技術やIoTのソリューション提供を開始しました。今では、測量、データベースの準備、後処理、メンテナンスやウェブアプリケーションレポートなどのサービス一式をクライアントに提供しています。

変化の必要性を認識

過去にAmnexが請け負った測量やマッピング作業では、トータルステーション測量器を使った従来型の技術に頼っていました。これらの機器には最低2名が必要です。1人がリフレクターを扱い、もう1人が機器を操作します。測量技師は作業終了後、取り出した.csv形式に基づいて、データをマップしなければなりません。この工程は非常に時間もかかり、多大な労力も必要としていました。さらに、この方法は人の手に依存するため、機器またはリフレクターのいずれかの操作を誤ると、丸1日の作業の精度が簡単に損なわれてしまう可能性があります。このことは、プロジェクト全体の結果にも影響を及ぼし、残念な結果になる危険にさらされかねません。

Amnex Infotechnologies Pvt Ltd.のDeputy Project ManagerのNitish Thakkar氏はこう述べています。「設立当初、プロジェクト完成までの工程にはかなり時間がかかることが多かったものの、トータルステーションは十分役目を果たしてくれていました。しかしながら、人的エラーがもたらす問題を削減するために、当社に最適な革新は3Dレーザースキャニング技術だと確信するまでに、それほど時間はかかりませんでした。

FARO Laser Scanner Focus3D X 330で効率が向上

2016年、Amnexはグジャラート州海事局(GMB)の依頼を請け、インド最長の臨港線である、グジャラートウォーターフロントに沿った49の港全てのデータを取得し、デジタル3Dドキュメント化を実施しました。Amnexは既存の技術では自分達が望む成功は成し遂げられないと考え、3Dスキャンの導入を決めました。

「一企業として、古い技術にしがみついていては成功できないと当社は考えています」と、Thakkar氏はコメントしています「。Amnexでは、利用可能な最新技術に沿うという観点から、常に将来に目を向けてきました」

適切な3Dスキャニングソリューションを求める際、Amnexには2つの重要要件がありました。1つは、スキャナーが最長330mという計測範囲をカバーしなければならないということです。それと同時に、データ品質も妥協できない要素でした。

Thakkar氏はこう付け加えています。「FAROのデモを見た時、データ品質が他社よりも優れていると感じました。FAROは、データ品質に関して、費用対効果が高く、妥協のないソリューションを提供しており、これはまさに我々が求めていたものでした。

数多くの現場をスキャンし、ドキュメント化しなければならなかったため、このプロジェクトは大規模なタスクとなることが分かりました。FARO Laser Scanner Focus3D X 330があれば、Amnexの能力が大幅に拡張されたと感じました。グジャラート港の資産以外にも、チームは、GMBの事務所と従業員の居住エリアに関する情報と共に、船舶が商品の荷下ろしをする桟橋もデータ取得できました。Amnexは、グジャラート州の港全てが必要とするベースマップをGMBに提供しました。その結果、所有する全ての港に対する特定のベースマップを持っていないこと、その資産の現状について認識不足であること、GMBの土地の境界線に関して認識不足であり、それにより領地侵害問題の原因となっていたこと、というGMBが直面していた3つの大きな問題を解決することができました。

FARO Laser Scanner Focusを使って収集した点群データ

FARO Laser Scanner Focus3D X 330を使って収集した点群データ

Thakkar氏はこう明かしてくれました。「FARO Laser Scannerを使用し、当社はGMBニーズを満たす結果を提供できました。GMBはベースマップとして、たった1つの画面上で全ての港を表示でき、グジャラート州以外の他のエリアからもこの情報にアクセスできるようになったのです」

FARO Laser Scannerを使用したことで、作業人員も大幅に削減できました。トータルステーションには2、3名必要だったのと比較して、機器の操作は1人で事足ります。この人員節約は、FARO Laser Scannerの携帯性、シンプルな操作性と高精度に起因すると考えられます。機器の計測距離は330mで、計測速度は最大秒速976,000点なので、Amnexプロジェクトチームは短時間で広いエリアをデータ取得できました。高速のFARO Laser Scannerは、数分以内で、広い環境や対象物を高精度で計測でき、Amnexはプロジェクトの最大50%という大幅時間短縮を実現しました。データは±2mmの距離計測精度内に収まっているため、スキャン結果の精度も信頼していました。これにより、Amnexは効率良く後処理できるように、非常に正確な点群データを何度でも繰り返し作成できるようになりました。

FARO Focusは室内外を問わず正確に機能し、高速データ収集を実現。

FARO Focus3D X 330は非常に携帯性が高く、軽量。室内外を問わず正確に機能し、使いやすさと高速データ収集を実現。

新たな革新がより素晴らしい成長をサポート

将来を考える企業として、Amnexは3Dスキャンの真の可能性と、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)でのその用途を認識しています。

将来の成長に関する会社の方向性についてThakkar氏はこう述べています。「将来を見据え、3DスキャンとBIMという2つの分野はインドで成長し続けるだろうと私たちは捉えています。テクノロジーに基盤を置く企業として、当社は1つのバーチカルに限定されることなく、スマートシティや地下資産の3Dマッピングを含む、複数のバーチカルに既に関与しています。

機会があれば範囲を広げるために、さまざまな分野を模索したいと考えています.FAROの革新的なソリューションは、将来のプロジェクトでも引き続き有益なものになると確信しています。

詳しくは、FAROのウェブサイトで。

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