沼田土建の若手技術者、女性社員による3次元データ活用事例を掲載
2019年3月5日

若手技術者の育成や女性社員の活躍を見据え、3次元データを活用

課題
これからの建設業を背負っていく若手技術者の育成や女性の活躍を見据え、社内での3次元データの活用を広げていく必要性を感じていた。
効果
ICT活用工事の理解と定着を目的とした研修を重ね、入社5年目の若手技術者による「SiTECH 3D」を使用した3次元データ作成や「快測ナビ Adv」を使用した実地検査など3次元データの活用が社内で広がってきている。さらに、女性社員による点群処理・生成などのバックアップ体制の構築も進んでいる。

ICTで若手育成!会社組織でバックアップ

小規模工事の実証フィールドを設けて、ICT活用工事の理解と定着を目的とした社内研修を行いました。①3次元測量 ②3次元設計データ作成 ③ICT建機 ④3次元出来形の4工程を3回、結構期間を掛けて実施しましたよ。その際、ICT建機で利用する3次元データも入社5年目の塩島や企画室の林が作成したんです。 実証実験では、各施工プロセスで時間短縮や労務削減、安全性向上、精度向上なども検証し、その結果を社内共有しました。(土木部 工事長 佐藤氏)

ICT 技術の活用が、若手の成長を促す

今回の現場はICT対象現場で尚且つ「週休2日制」のモデル現場に指定されているのですが、「SiTECH 3D」や「Site-Scope」、「快測ナビ Adv」などの新しいICT技術を導入したことで、若手技術者も「初めて長期休暇が取れた」と喜んでいましたね。昔のように休みが取れなかった時代と比較すると大分変わってきていることを間近で感じました。 現場を担当した塩島も元々責任感はありましたが、今回の現場を通じてより意欲が向上し顔つきが変わり、自信を持って仕事に取り組んでいます。現場はすべて若手がやってくれて、上司は不甲斐ないですね(笑) 若手技術者や女性社員が、3次元データを活用して現場を効率化させる動きができてきているということは、今後の建設業を担っていく方々や、建設業界全体にとっていい変化の表れだと思います。(土木部 工事長 佐藤氏)

現場イメージ

集水桝のグレーチング(溝蓋)を外さずに実地検査を実施

実地検査で集水桝の敷高、流入高(2ヶ所)、流出高の合計4ヶ所の高さを計測する際に、従来の検査ではボルト固定された30~40kgあるグレーチングを外した後、下に潜ってスタッフで水平を測っていましたが、今回の現場では、発注者に提案し「快測ナビ Adv」と「杭ナビ(LN-100)」を使用して、グレーチングを外さずにプリズムをグレーチングの隙間から中に挿して「流出高です。この通りです。」とその場で計測しながら確認しました。従来の面倒な作業がなくなり、検査官もこのような技術に対し「すごい!」と、とても驚いていました。(土木部 工事長 佐藤氏)

集水桝の実地検査

若手技術者、女性による3次元データ活用。次は「VR」も!

「SiTECH 3D」は今回の現場で初めて使用したのですが、「現場大将」の操作経験があり、設計データを作成する大体の流れはわかっていたので、最初は少し操作に苦労するところもありましたが、概ねスムーズに導入することができました。もちろん、作成した設計データはMCでも使用しています。点群処理や出来形評価は「Site-Scope」を使用しました。出来形評価は私が行いましたが、処理も多くなかったのでそれほど時間はかからなかったです。 i-Con以外の現場でも「SiTECH 3D」で3次元設計データを作ることによって、「快測ナビ Adv」がある現場なら「どこでもナビ」で、丁張りとかがすごく楽になるという感じはあります。 下のポイントが分かっていて、尚且つ上のポイントがサーフェイスなら自動で高さ調整を見てくれるので、法面の丁張りを出すのに2点を計測するだけでいいのでよく利用しています。(土木部 塩島氏) 他の現場でも「快測ナビ Adv」をなかなか手放せず、「快測ナビ Adv」なしで現場を施工するのは苦痛になっていますね。(土木部 工事長 佐藤氏)

3次元データ活用

現在はまだテスト段階ですが、3次元データを活用して「VR」にもチャレンジしています。今回の現場では機会がありませんでしたが、別の現場で「VR」を利用できないか使い方を含めて模索しています。VR用のデータ作成に時間がかかっているので、今後は「施工Revo」で一貫してできるようになるとありがたいですね。(企画室 林氏)

女性活躍イメージ

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