第18回3D・VRシミュレーションコンテスト、ノミネート作品発表
2019年10月20日

第18回 3D・VRシミュレーションコンテスト オン・クラウド ノミネート作品

審査員の方々による厳正な審査の結果、合計12作品をノミネートいたしました。

No.1  「DSを利用した本町通りのイメージハンプシミュレーション」
京都市立京都工学院高等学校
本校から徒歩5分にある本町通りは、通学路として多くの生徒が利用しているが、一方通行で道幅が狭く交通量も多いため危険に感じられる。そこで、イメージハンプによる車の減速効果のシミュレーションを行い、今年11月に本校で実施される地域全体の防災訓練で、住民の方々に提案、体験していただくデータ。

No.2  「安謝川BOX工事VR」
株式会社福地組
ボックスカルバート付替え工事の住民説明用VRデータを作成。施工方法や工期について施工シミュレーションにて説明を行う。上記に加えて資材搬入路の説明、迂回ルート案内用のスクリプトも作成し住民説明会時にわかりやすいと評価を得た。また工事範囲周辺の建築物は点群で表現することで作成期間を抑えることが出来た。

No.3  「品川市街地をドライブする気持ち再現シミュレータ」
株式会社デンソー
デンソーは品川にGlobal R&D Tokyoを構え、高度運転支援や自動運転分野の研究開発を進めています。これらの分野では、車に乗っている人の状態を知る技術も重要となります。品川の景観を安全なVR空間で再現することで、現実の品川の街でドライバが感じることをも再現でき、人の感情・状態を捉える技術の研究開発に活用しています。

No.4  「社会インフラ計画VRシミュレーション」
株式会社東鵬開発
北海道上ノ国町における北海道初となるラウンドアバウト導入に向け、交差点改良工事の計画段階から交通供用直前までVRを活用。計画段階では関係機関との協議、付属施設配置計画、交通容量確認に利用し、実施段階では住民への周知活動に動画も公開。供用開始に向けた通行体験会ではドライブシミュレータでの体験も実施した。

No.5  「VR for urban planning in Cijin Island」
国立高雄大学
都市計画用VRデータ。旗津島の交通と防災用に3Dモデルを作成し、住民と観光客の避難場として避難センターを再現。脱出ラインと異なるレベルの津波が発生する場合の浸水範囲を模擬し、防災企画のアドバイスにも利用。関連データは政府、コンサルタントと一般住民の交流プラットフォームとして活用が期待される。

No.6  「3D環境設計VRソフトウェアシステムのシナリオ構築及びVR表示」
国家災害防救科技中心
近年、台湾で大きな地震が多く発生し、甚大な被害を受けました。災害防止の意識を高めるため、災防中心はVRによる地震と津波のシミュレーションを構築し、体験システムを提供しました。今後は浸水・土石流解析、デバイスとの連携を計画しています。このシステムは解析データを可視化し、災害の研究・防止にも利用可能です。

No.7  「安全運転走行評価診断シミュレータ」
城東桐和会 浦安病院
高次脳機能障害患者を対象にした運転トレーニング、ならびに運転の危険度と安全性の客観的評価を行うシミュレーションシステム、最終的な実車乗車許可のデータとして活用予定。難易度別に、速度超過や停止線越え、バック駐車等、高次脳機能障害により困難が予想される状況を評価、結果のグラフ化や比較、履歴の確認が可能。

No.8  「運転判断反応評価シミュレータ」
医療法人知邑舎 岩倉病院
広く意識障害を持つ患者向けに運転時の反応を評価するためのドライブシミュレータ。従来、運転への影響の判断が難しかった高次脳機能障害などの場合でも、リアルな運転状況下で、危険事象に対する判断能力や認知機能、反応速度の評価の提示が可能となり、回復期リハビリから社会復帰への支援として活用。

No.9  「VR等体感型研修システム」
東日本高速道路株式会社
高速道路の舗装、橋梁、土工に関する基本知識の習得を目的とした研修用VRコンテンツを制作した。土木施設の基本構造、施工の流れ、損傷メカニズム、地盤沈下対策をVRで表現し、実際には見ることができない内部構造や地中の変化の様子なども、3DプロジェクタやHMDによって臨場感を伴って視聴・体感することを可能としている。

No.10  「目黒川沿い橋梁ライトアップシミュレーション」
株式会社景観設計・東京
目黒川の旧東海道歴史地区に架かる2本の“橋”と“護岸”について、江戸期の繁栄や今も引き継がれる歴史性を考慮したライトアップのVRの作成。夕暮れ時の周辺環境や水面への光の反射を再現し、四阿を含む橋桁を演出した。複数の照明器具による季節ごとの                         景観を江戸紫や若草色で表現した。

No.11  「阪神高速道路車両軌跡シミュレーション」
阪神高速道路株式会社
画像処理により生成した0.1秒毎の車両軌跡データ(Zen Traffic Data)を可視化するためのプラットフォームとして整備したVRデータである。両データを組み合わせることで、多様な視点から実際の交通状況・車両挙動を概観することが可能となり、実効性の高い渋滞対策・安全対策の立案への道筋をつけた。

No.12  「除雪車運転シミュレータ」
株式会社NICHIJO
ロータリ除雪車の操作訓練用のシミュレータを作成。ハンドル・ペダルおよび実車の操作機器を模したボタン・操作レバー類を組み合わせ、HMD上に各種メータを表示することでリアルな運転環境と操作イメージを再現している。除雪時の作業状況に即した車両運動計算と投雪の計算を行い、状況に応じた適切な操作が体験できる。

詳しくは、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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