管理人のイエイリです。
2024年4月から建設業でも時間外労働の上限規制が実施される「2024年問題」が本番を迎えています。
住宅業界で欠かせない見積もり業務のうち、建材製品の見積もりは、居室の数や広さ、部屋の形などの住宅プランによって必要数量が変わるため、スキルや経験が必要で自動化することが難しいことが課題になっていました。
そこでパナソニック ハウジングソリューションズ(本社:大阪府門真市)は、この手間ひまのかかる作業を大幅に効率化するWebアプリ「間取り図AI積算」の提供を2024年4月24日に開始することになりました。
紙の図面をアプリに読み込ませると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIが自動的に数量拾い
を行ってくれるので、手拾いが不要になるのです。(パナソニックグループのプレスリリースはこちら)
さらに見積もりでは、使用する建材製品の種類や仕様を決めて、提案ボードや見積書も作る必要があります。
しかし、膨大な製品が載っている建材カタログから、デザインをコーディネートしながら一つ一つ、選んでいくのは大変な手間ひまがかかります。
そこであらかじめコーディネートされた7種類の空間パッケージに合わせて、各建材を一括選定できる「Life Style Fit(ライフスタイルフィット)連携」機能も搭載しました。
その結果は、自動的に提案ボードや見積書として出力されます。その結果、従来の「Webハウズ間取り図積算システム」では、拾い出しと選定にかかっていた作業が、
57分から25分に短縮
されるのです。
これらをすべて手作業で行っていた場合は、数倍の時短効果になるでしょう。
そして、このシステムは住宅の受注後、施工段階でも作業の効率化に役立ちます。
例えば、特注製品までを考慮した図面の自動作成や、各資材の現場のどの部屋に配送するかを平面図とともに一覧表にまとめた「間配りボード」まで作ってくれるので、現場で部材を探したり、取り違えたりするといった問題も発生しにくくなります。
また、このシステムは国内の住宅系CAD、アーキトレンドゼロやALTA Revolution、Walk in homeとも連動できます。
住宅業界の仕事は、こうした見えにくいデータの連携をうまく行うことで、大幅な生産性向上が発揮できそうですね。それぞれの作業を手作業で行っている会社の2024年問題対策には、こうしたデータ連携システムの導入も効果的かもしれませんね。