建物、間取りを自動作成!CSTが全自動の事業計画システムを発売
2017年10月19日

管理人のイエイリです。

ある土地に対して、最大でどんな規模建物が建てられるか、収益性はどうかといった検討には、かなりの時間がかかります。

というのも、斜線制限や天空率などの集団規定や避難距離などの単体規定を満たす必要があり、専門家の知識や判断が必要となるからです。

コンピュータシステム研究所(CST)は、この検討作業をスピーディーに行い、事業計画書を簡単に作成できる土地活用事業化支援システム「ROOK2(ルーク2) 」を2017年10月16日に発売しました。

 

ROOK2で事業計画書を完成させるまでの手順(以下の資料:コンピュータシステム研究所)

ROOK2で事業計画書を完成させるまでの手順(以下の資料:コンピュータシステム研究所)

 

計画敷地の形状などを入力するだけで、法基準を満たしながら建てられる範囲を立体的に示す「鳥かご」を考慮しながら

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

建物形状や間取り

 

を自動作成することができるのです。

敷地の条件を考慮した「鳥かご計算」

敷地の条件を考慮した「鳥かご計算」

建築可能な様々な建物形状と間取りを自動作成できる

建築可能な様々な建物形状と間取りを自動作成できる

このほか、計画に基づいた平面図や立面図、数量計算表、建物の見積額や収支シミュレーション、さらには借入金の返済計画まで、事業計画書一式をほぼ全自動で作成することができます。

自動作成された事業計画書

自動作成された事業計画書

平面図や立面図

平面図や立面図

数量計算表

数量計算表

借入金の返済計画までが自動作成される

借入金の返済計画までが自動作成される

また、建物の一部を手動で入力することもできますので、建物の一部をオーナーの自宅にするなど柔軟性の高い計画も作れます。

そのため、建築法規など建物についての知識が少ない営業担当者でも、「この土地はあまり収益の高い建物が建ちそうにないな」とか「最上階をオーナー宅にした場合の収益性はこうなります」といった

 

リアリティーの高い提案

 

が行えます。

このソフトの考え方は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による設計でも参考になるのではないでしょうか。

これまで、BIMソフトによる設計は、部屋や壁、開口部、家具などを一つ一つ、マウスによる手作業で配置しながら建物を入力するのが一般的でした。

しかし、採算性が優先されるビジネスホテルやマンション、アパートなどでは法基準や敷地の条件を満たす建物を、スピーディーに自動設計することも求められてきそうです。特に地方から都市部への移住が進みつつある海外では、こうしたニーズが増えているように思います。

ROOK2のように設計プロセスを全自動化したBIMソフトも、そのうち登場してくるのではと思う今日このごろです。

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