管理人のイエイリです。
ビルやトンネルなどの工事現場風景の上に、バーチャルな3DモデルやCAD図面などを重ねて見られるMR(複合現実)デバイスとして、「Microsoft HoloLens」が注目を集めています。
ただ、この機器は屋内用に開発されたため、ヘルメットと併用することを考えた設計にはなっていないようです。そのため、工事用のヘルメットをかぶると、それに押されてずり下がってしまうため、使用時は手を添える面倒がありました。
この不便を解消するため、HoloLens用のMRソフト「GyroEye Holo」を開発・販売するインフォマティクスでは、HoloLensに対応した専用ヘルメットを開発しています。
2018年2月9日、東京・三田の建築会館で開かれたセミナー「先端建築生産技術の俯瞰II」(日本建築学会 建築社会システム委員会 建築生産小委員会主催)で、その全貌が明らかになりました。
その姿は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ダースベーダー
のヘルメットを思わせるスタイリッシュなものだったのです。
このヘルメットは、谷沢製作所と共同開発しているもので、HoloLensの上端とヘルメットの下端がピッタリと合う形になっています。
そしてHoloLensとヘルメットはバンドで固定する構造になっているので、互いにずれることもありません。
これが実用化されると、ヘルメットをかぶったまま現場でHoloLensが使えるうえ、両手がフリーになるので施工管理などの仕事もはかどりそうですね。
もう一つ、HoloLensが苦手としているのは屋外での使用です。
屋外では外の風景が明るすぎるので、内蔵された超小型の液晶ディスプレーの明るさが負けてしまい、3Dモデルなどが見えにくくなっていまうのです。
これを解決するため、インフォマティクスやユーザー企業は、スモークグラスのようなプラスチック材料を使ってサンバイザーを自作し、マジックテープで取り付けて使っていました。
このサンバイザーも今後、スタイリッシュなものが登場しそうです。
というのも、インフォマティクスでは現在、あるメーカーと連携して
サンバイザーの型
まで試作し、量産化を視野に入れた計画をしているようだからです。
いったい、どんなデザインに仕上がるのかが楽しみですね。
こんなダースベーダーのような技術者や作業員が増えると、工事現場のイメージもクールになって来そうです。