VR空間「cluster」で技術発表会!実物大の橋桁も展示されていた
2020年6月29日

管理人のイエイリです。

国土交通省が推進するi-Construction施策を追い風に、橋梁分野の3DモデルやVR(バーチャルリアリティー)作成で頭角を現してきたのが゜、オフィスケイワン(本社:大阪市西区)という会社です。

先週、同社代表取締役の保田敬一氏から「技術発表会をVR空間のcluster上で行うので、遊びに来ませんか」というメールをいただきました。

昨年、VR対応のパソコンとVRゴーグル「HTC Vive」を購入したものの、ほとんど使っていなかった私は、これはいい機会と思い、機器を設定して参加してみました。

VRゴーグル「HTC Vive」を装着して、参加したイエイリ(写真:家入龍太)

定刻の2020年6月27日、13時15分に指定された会場に入った私は、周囲の風景に ビックリ!

巨大スクリーンを備えた講演会場に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

青いユニホーム

に身を固めた同社の社員アバター12人がずらりと集結していたからなのです。

周囲を見渡すと青いユニホームに身を固めたオフィスケイワンの社員が一堂に集結!(以下の画像:オフィスケイワン)

巨大スクリーンを備えた会場で発表する女性技術者とそれを聞く社員たち

実際の工事で使われた精密なVRモデルをスクリーンに映しながらの発表

四角いロボット型のアバターがイエイリです。社員さんに混じって聴講しました

clusterで開催されるイベントには、アニメに登場する美少女アバターがいっぱいいるのが普通で、その中には「おっさん」が多数混じっているのも常識です。

ところがこの会場の場合は、あの“帝国重工”を思わせるロゴ入りのユニホームの男女技術者が集結しているという点で、硬派なイベントという雰囲気が漂っていました。

この日は3つのグループに所属する11人の社員さんが、15分ずつ発表し5分の質疑応答を行いました。その発表タイトルは、学会の講演そのものと言っても過言ではありません。

●各グループの発表内容

3D設計情報グループ
MF 主桁外側に取り付く検査路のモデル化と不具合報告書の運用について
RY 空域制限下にある斜張橋の低主塔干渉チェック業務と課題・対策について
YH Click3D/鋼橋オプションとCIM-GIRDERにおける類似形式の箱桁橋処理比較について
TM CAD経験1ヵ月で実施した鋼製橋脚の3D干渉チェック業務の報告
3DCGグループ
MN CIMモデルを活用した住民向け説明資料の成果と半年にわたる業務対応と課題について
YM VR安全教育システムの紹介とバーチャル空間アプリを活用した新しい会議形式について
MU MRデバイスを用いた遠隔検査の紹介と現場作業の手順書作成について
YT CIM-PDFを使った属性情報付与業務とワークフローについて
開発グループ
SK 平面曲線を有する斜張橋の主塔およびケーブルのモデル化手法
RO パワーポイントの図形機能を使った人力説明図の作成と共通ルール
TK CIM-GIRDERの画面設計および操作性向上の取り組みについて

このとき、社員の皆さんは全員、オフィスケイワンの社内に静かに控えていました。自分が発表するときだけ別室に移動して発表し、ほかの社員さんは自席で聴講する方式です。

しかし、いつ社長の保田さんから講演についての質問やコメントが求められるか分かりませんので、全員、ヘッドセットを付けたままスタンバイしていました。

別室で発表する社員

ヘッドセットを着用し、自席で待機する社員

今回の発表会は社員のプレゼンテーション力の向上やスタッフ同士の交流や相互理解の向上、会社全体の技術力向上を目的に行われました。

この経験を生かせば、次回は全員がテレワークしながら、VR空間に集結して同様な技術発表会が実現できそうです。

それから、VR空間の強みもいかんなく見せつけてくれました。

橋梁は非常に大きな構造物なので、リアルなイベントではせいぜい写真パネルを展示したり、モニターで動画を流したりする程度です。

しかし、今回の技術発表会はVR空間の強みを生かして、会場の一角には

“実物大の橋桁”も展示

され、講演の途中に社員が移動して見学するという一幕もありました。

講演会場の脇に展示された“実物大の橋桁”の前で説明を聞く社員たち

数分の1スケールの斜張橋のタワーも展示されていた。横の階段を上って上から見ることも可能(左)。内部の補剛材まで精密に再現されていた(右)

精巧な橋脚のモデルもリアルスケールで展示

最後に舞台上に集合して“記念写真”をパチリ

家電や通信機器などと違い、建築や土木に関する製品やプロジェクトは、これまでのリアルな展示会ではその魅力を十分に伝えることができませんでした。

ところがVR空間の場合は、巨大な橋梁などもその気になれば実物大で展示することができます。

建築・土木関係者はBIM/CIMモデルをVR空間に“展示”する手法を身につけておくと、独自で巨大な展示会やセミナーを開催できる時代になりました。

(Visited 1 times, 35 visits today)

Translate »