管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に関心のある人がオープンに語り合う場として、6月に東京にオープンした「OPEN BIM cafe」は、毎回、盛況です。
一方、大阪でも、今年の5月に関西のBIMにかかわる専門家集団が、「BIMを伝え、BIMコンテンツを創り、BIMを使える人を育て、BIMを創るソフトウェアを開発する」という、熱い思いである集団を結成しました。
その名も、ズバリ、
というものなのです。
メンバーは関西在住のArchiCADやRevit、教育、ソフトウェア開発、構造設計、熱流体解析の各分野のエキスパートです。
活動拠点は大阪市のクリエイター支援施設MEBIC扇町プロデューサーサポートオフィス内に設けました。
そして、7月25日(月)の午後2時から5時30分まで、BIM LABO結成のお披露目として、「第1回BIM LABOセミナー」を開催します。このセミナーは、BIMのことをあまり知らない中小工務店や銀行、不動産業や、ビルのオーナー、商店、工場、事務所、共同住宅の管理者などを対象にしたもので、BIMとはどんなものかを知ってもらうことを目標にしています。
大阪らしいのは、単なるBIMの伝道ではなく、BIMにかかる費用やBIMで得られること、回収できるコストを明確にし、「ビジネスとしての得になるBIM」を紹介することです。
やはり、関西の人を動かすためには、「お客さん、BIMで儲かりまっせ」というスタンスが必要不可欠ということですね。
セミナー第1部の内容は、BIM LABO結成の理由やこれからの活動方針、5人のエキスパートの夢を語る「BIM LABOの紹介」の後、「BIMアプリケーションでできること」でBIMとはどんなものなのかを知ってもらいます。
ここで面白いのは、「こぶたのいえ」をArchiCADで設計することです。設計と同時に図面もできていて設計変更も簡単にでき、リビングに座って外を見た風景などが瞬時に分かるというBIMならではの驚きを紹介します。
まずはArchiCADで「こぶたのいえ」を設計(資料:BIM LABO。以下同じ) |
続いて、こぶたのいえをレンガ、コンクリート、ツーバイフォー、スチールなどで作った場合を想定し、Revit Structureで構造計算を行いながら工法を考えます。
続いてRevit Structureで構造を検討 |
極め付きは、熱流体解析(CFD)による室内の温度分布の検証です。暑すぎる、寒すぎるをなくして冷暖房費用も節約したいというニーズに対して、BIMならどう対応できるかを実際に見てもらうというものです。
熱流体解析によって普段は見えない温度分布や気流を可視化 |
セミナー第2部では、「BIMでこんなビジネス」と題して、BIMを使った具体的なビジネスの提案を行います。BIMソフトの学び方や、設計、施工へのBIM導入、データセンターなどでのCFDの導入、BIMをテナント案内などのWEBコンテンツに利用する方法などです。
この手のセミナーでは伏せられがちな、
標準価格もきちんと提示
するというのが、関西らしい展開ですね。
このセミナーにはオートデスクとグラフィソフト ジャパン、中央工学校OSAKAが協賛しています。また、6時からは懇親パーティーも開かれます。参加費はセミナーは無料、懇親パーティーは3000円です。やはり、「ここだけの話」は懇親パーティーで出る傾向にありますので、最後まで参加した方がよさそうですね。
参加ご希望の方は、BIM LABOの河野さん(TEL:06-6720-8886、メール:info@bimlabo.jp)までお問い合わせください。