BIMモデル通りに鋼管を切断!Tekla Structuresと3D切断機が連携
2011年6月10日

管理人のイエイリです。

東京スカイツリーのような構造物を丸パイプや角パイプで作るとき、各部材の長さや接合部の断面、角度を管理するのは大変です。

丸秀工機は、これらの部材を加工するために使われる3次元CNCパイプ切断機「パイプコースターHIDシリーズ」という機械を製造、販売しています。これまでは、パイプを加工するためのデータを人の手によって1本ずつ入力していました。

この作業を自動化するため、昨年6月に同社とテクラは協業し、「PIPELABO」というソフトを開発しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

BIMモデルをパイプ切断

 

に使えるようにするソフトなのです。7月1日から、パイプコースターのユーザーに提供されます。

詳細設計用BIMソフト「Tekla Structures」で設計した丸パイプや角パイプの3次元BIMモデルデータを、パイプコースターで使う切断データに自動変換し、データ入力作業の省力化やデータ入力ミスの防止が期待できます。

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「PIPELABO」によって、BIMモデル(上)のデータを3次元CNCパイプ切断機(中)にインポートし、パイプ部材を製作(下)することが可能になる(上画像:テクラ、中・下写真:丸秀工機)

すべての部材が違う寸法、形状であっても間違いなく、スムーズに加工できそうですね。

丸秀工機代表取締役社長の関秀雄さんは、

 

構造物のデザイン多様化

 

に対しても、設計から切断作業までの工程がスムーズになる」と語っています。

BIMとパイプ切断機を連携させるこのソフトは、3次元の設計情報を製作工程で有効に活用したいというユーザーの声がきっかけで開発されたそうです。

BIMの活用は、設計から施工、そして部材の工場製作まで広がってきたことが、このソフトの開発からもうかがえますね。

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