知ッテル?リクシルと東大がスマートハウス実験住宅を建設
2011年8月19日

管理人のイエイリです。

最近、テレビで「リクシルって、知ッテル!」という不思議なコマーシャルを見たことはないでしょうか。木村多江や松下奈緒、堤真一、岸部一徳など大物俳優やタレントを起用したCMですが、最後の回に出てくるメッセージを見逃すと、何のことやら分からなくなってしまいます。

リクシルとは、株式会社LIXIL(リクシル)のことです。その正体は、建材・設備分野の大手企業であるトステム、新日軽、サンウェーブ工業(製造部門を除く)、東洋エクステリアが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

2011年に統合した会社

 

なのです。

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大手住宅、設備会社が統合されて誕生した株式会社リクシルのホームページ(資料、写真:リクシル。以下同じ)

そのリクシルが、東京大学生産技術研究所、LIXIL住宅研究所、アイフルホームカンパニーと共同で、東大駒場IIキャンパス(東京都目黒区)内に実験住宅「COMMAハウス(コマハウス)」を建設しました。

延床面積93.31m2のこの住宅は、「いえ」「もの」「情報」「ライフスタイル」を統合して、快適性や省エネ性を実現するとともに、持続可能エネルギーを最大限に利用する「スマートハウス」を2020年に広く普及させることを目指し、様々な実験を行うために造られました。

建物本体は南面をダブルスキンとし気密性、断熱性、耐震性に優れています。開口部は外付けの可動ルーバーを設置するなど、風や光、熱をコントロールできるような工夫が凝らされています。効果的な通風を図るため、68もの窓を備えているのが特徴です。

設備としては、太陽光発電や太陽熱利用機器、LEDや有機ELによる省電力照明、そしてセンサーやITを活用して住宅のエネルギー管理を行う「HEMS(Home Energy Management System)」を備えています。

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COMMAハウスの外観

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実験設備のイメージ
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電動サッシと連動する可動ルーバー 上左:ハイサイド窓、上右:電動サッシ、下左:通風室内建具、下右:地窓
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水使用量とHEMS連携の検証 1分単位で電力消費量を計測し分析、見える化
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快適性、省エネ性の向上と、電力システムの需給調整への貢献を実現する、住宅用エネルギーマネジメントシステム(HEMS)の実証試験

COMMAハウスは、特定メーカーの機器を中心にしたエネルギーの見える化や省エネ制御といった考え方にとどまらず、

 

家電・機器と建築

 

の関係者が連携して、住宅全体の快適性や意匠性を追求していくのが特徴です。

様々なメーカーや異業種の機器を協調運用することにより、オープンなシステムの構築や、蓄積したデータを活用して、住み手を巻き込んだライフスタイルの提案なども目指しています。

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2011~12年度のスケジュール

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