管理人のイエイリです。
CADやBIMモデルデータをパソコンに入れて工事現場での施工管理や、完成後の維持管理などに使う機会が今後、増えそうです。
現場で本格的なソフトを使うとなると、パソコンもハードな環境化でも故障しない丈夫さと、高機能が要求されます。
NECは昨日(9/20)、工事現場などの屋外業務での使用に向いた新型ノートパソコン「ShieldPRO N22G」を発売しました。出荷は2011年11月中旬からの予定です。
屋外業務での使用に向いた新型ノートパソコン「ShieldPRO N22G」。(写真・資料:NEC。以下同じ) |
情報処理の中枢となるCPUには、
ナ、ナ、ナ、ナント、
インテルCore i7プロセッサー
を搭載しているのです(Core i7-660UE、1.33GHz)。
その結果、インテル Core 2Duoプロセッサー(U7500、1.06GHz)を搭載した前機種のShieldPRO FC-N22Aに比べて、処理性能が約2.5倍に向上しました。
前機種のShieldPRO FC-N22Aに比べて、処理性能が約2.5倍に向上 |
過酷な屋外での信頼性は、様々な試験で実証されています。例えば、毎分12.5リットルの水を6方向から3分間放水する防滴試験、パソコン内の気圧を下げてタルク粉の中に8時間放置する防じん試験、動作状態で15G、非動作状態で50Gの衝撃を加える衝撃試験などが行われました。
さらにコンクリートの上に90cmの高さから落としたり、モニターのヒンジを3万回開閉や1万5000回回転させたり、130gの鋼球を液晶のタッチパネル面に50cmの高さから3回落としたりする鋼球落下試験まで行われました。
様々な耐久試験が行われた。左上・中段:防滴試験、左下段:防塵試験、右上段:落下試験、右下段:ヒンジ耐久試験 |
パソコンは測量器やセンサーなど他の周辺機器を接続して使用される場合も多いです。そんなとき、他の機器とケーブルで接続したときの防水性などが気になりますね。
ShieldPRO N22Gは、この点についても耐久性を考慮しています。USBケーブルやLANケーブル、シリアルケーブルには、
防塵・防滴ケーブル
が使用できるため、ケーブル接続時でも「IP54」の防塵・防滴性を発揮します。また、ACアダプターやカードスロットも同様の性能を持っています。また、夜間の使用のためにはバックライト付きキーボードもオプションで用意されています。
様々なケーブルやカードを使用しても「IP54」の防塵・防滴性を発揮する |
バッテリーは12時間駆動の長時間タイプがあるほか、バッテリーやハードディスクは本体側面から簡単に交換できます。過酷な現場の最前線で使える高性能パソコンの登場は、現場のIT化をさらに進展させそうですね。