管理人のイエイリです。
先日、次期バージョンの「ArchiCAD 15」が、BIMモデルデータをiPadなどでウオークスルーできる「BIMx」という機能を搭載するという記事をご紹介しました。
国産の3D建築デザインソフトベンダーも負けてはいません。メガソフトは8月30日、同社の「3DマイホームデザイナーPRO7」などのプロ向けソフトで作成した住宅や店舗、オフィスなどの3Dモデルを
ナ、ナ、ナ、ナント、
Android端末やiPadなどで
ウオークスルーできる新サービス、「3Dプレイス」を発表したのです。ビューアーはAndroid版が先行して発表されましたが、直後の9月1日にiPad/iPhone版もリリースされました。
「3Dプレイス」のAndroid端末の画面(資料:メガソフト。以下同じ) |
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iPad/iPhone版の画面 |
同社の3DマイホームデザイナーPRO7のほか、3DオフィスデザイナーPRO3やインテリアデザイナーNeo、厨房プランナー(近日対応予定)で作成した建物の3Dモデルデータを、同社のクラウドサーバーにアップし、インターネット経由でAndroid端末やiPadなどにダウンロードして閲覧できるものです。
メガソフトは似たようなクラウドサービスとして「3D家ビューア」というサービスを昨年から提供してきましたが、3Dプレイスはその後継サービスとなります。
3D家ビューアは、設計者や一般ユーザーが自分の作品を公開したり、営業用のプレゼンに使ったりする用途を想定しているため、作品は全員に公開されるようになっていました。
3Dプレイスも無料サービスの「フリーエリア」はユーザー全員に公開されますが、有料の「プロエリア」は
特定ユーザーだけが閲覧
できるようになっています。
施主など建物の設計・施工などにかかわる関係者間で、セキュリティーを保ったまま情報共有できるので、実際のプロジェクトにも使えるようになりました。
「3Dプレイスビューア」サービスの概念図 |
無料のフリーエリアは、アップロードできるファイル数が10個までで、サーバー内の保存期間は14日間です。プロエリアは4725円(50ファイル/90日)から、ファイル数と保存期間によって様々な利用期間ライセンスが用意されています。
携帯端末で手軽に3Dモデルを閲覧できるようになり、さらにセキュリティーも確保できるようになると、建物の設計に3Dモデルが使われる機会が一段と増えそうです。パソコンを持って営業というスタイルも、そのうち古くなってしまうかもしれませんね。