管理人のイエイリです。
このところ、各種システムをインターネット上のサーバーで動かし、スマートフォンや携帯端末、低スペックのパソコンなどで利用する「クラウドコンピューティング」化が進んでいます。
その流れは、土木設計分野にも及んできました。12月1日、フォーラムエイトが発売した新製品は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
土木専用CADをクラウド化
したものなのです。
「UC-Draw for SaaS」という製品で、2次元汎用CADとしての機能に土木専用コマンドを備えた「UC-Draw」と同様の機能を、ウェブブラウザー上で使えるようにしたものです。
UC-Drawの従来画面。SaaS版でも同様の機能が利用できる(資料:フォーラムエイト。以下同じ) |
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「UC-Draw for SaaS」のシステム概要 |
土木専用CADらしく、計算機能のある鉄筋表生成機能や、ワークシートによる作表機能、ラスターベクター混在編集が可能なラスター機能、シンボル集、帯表/柱状図作成機能、線形変換機能などを搭載しています。
フォーラムエイトは、各種システムクラウド化を積極的に進めています。これまでもバーチャルリアリティーシステムの「UC-win/Road」や、非線形構造解析、鉄筋コンクリートの断面計算などのシステムをクラウド化してきました。
UC-Draw for SaaSは1カ月単位で利用でき、料金は、
月額5775円
とリーズナブルです。このほかフォーラムエイトのクラウドシステムを利用する基本ライセンス「UC-1 for SaaS」として月額4200円が必要です。
土木設計の業務量は年度や時期によって山や谷がありますから、業務量が多くなったときはクラウド版を使うようにすると、経済的ですね。
工事現場の建設機械はレンタルするのが当たり前になっていますが、土木や建築などの設計ソフトも、クラウドでレンタルする時代に入りつつあるのかもしれません。