管理人のイエイリです。
近づきにくい被写体の写真撮影をするとき、高倍率のズームレンズは便利です。しかし倍率を高くするほどファインダーは“鍵穴”をのぞくようになり、被写体を見失ってしまったという経験を持つ人は多いでしょう。
こうした問題を解決し、光学50倍、焦点距離1200mm(35mmカメラ換算)という超望遠にもかかわらず、動く被写体などを確実に撮影できるコンパクトデジタルカメラ「STYLUS SP-100EE」が3月下旬、オリンパスイメージングから発売されることになりました。
上の製品写真を見ただけでは、なぜ、そんな芸当ができるのかは想像がつきませんが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ドットサイト照準器
またの名を「イーグルズアイ」という秘密兵器を、世界で初めてカメラに搭載しているからなのです。
ドットサイト照準器とは、ファインダーの上部に設けられた窓のような装置です。肉眼と同じ素通しの景色が見えますが、ハーフミラー構造になっており、LED光源によって「ドットスポット」という十字線付きの赤い照準マークが窓の中心に表示されるようになっています。
このドットスポットを被写体に合わせると、ファインダーから被写体を逃さないというわけです。まるで、ライフルで動く標的を狙うように写真が撮れるわけですね。
ドットスポットは自動焦点(AF)が合わないときは点滅し、明るさも周囲の明るさに合わせて変わります。
YouTubeには従来のデジカメと、SP-100EEで望遠レンズを使ってサッカーの試合をビデオ撮影した結果の比較動画が公開されています。ドットスポット照準器は望遠でもボールの行方を確実に捉えていることがよくわかります。
ズームレンズは焦点距離24~1200mmですので、広角撮影も可能です。また、電子的に2倍まで拡大できるので、最大では2400mm相当になります。また、有効画素数は1600万画素です。
また、動画撮影機能も充実しており、フルハイビジョンムービーや、最大240フレーム/秒の
ハイスピードムービー
も撮影できます。
お値段はオープン価格ですが、予想市場価格は5万5000円くらいだそうです。
建設業では今後、維持管理が重要な仕事となり、建物や土木構造物の点検業務も増えるでしょう。
高所など近づきにくい場所の写真撮影やクルマに乗って移動しながらの点検作業などには、ドットスポット照準器と超望遠レンズの組み合わせは便利に使えそうですね。