能楽堂で基調講演!京都のCAADRIAに外人さんもビックリ
2014年5月21日

管理人のイエイリです。

先週、5月14日から16日まで、京都工芸繊維大学を舞台に最新建築技術の国際イベント「CAADRIA 2014」が開催されました。

毎年、各国まわり持ちで開催されるこのイベントは、今年で第19回を迎えました。準備段階では「何人来てくれるのだろうか」「スポンサーは集まるのか」と、様々な心配もありましたが、いざ、ふたを開けてみるとビックリ。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

26カ国から230人以上

 

が参加するCAADRIA史上、最大規模のイベントとなったのです。

寄せられたアブストラクト(講演概要)の数は300を超え、講演概要集は約1000ページ、厚さ約4cmにもなりました。また、開催を支援するスポンサー企業も16社が集まりました。

京都工芸繊維大学を舞台に開催された「CAADRIA 2014」(写真:家入龍太。以下同じ)

京都工芸繊維大学を舞台に開催された「CAADRIA 2014」(写真:家入龍太。以下同じ)

開幕前に2日間行われた「ワークショップ」の成果発表

開幕前に2日間行われた「ワークショップ」の成果発表

主会場となった60周年記念会館

主会場となった京都工芸繊維大学の60周年記念会館

約1000ページにも上った講演概要集

約1000ページにも上った講演概要集

基調講演には日本人として初めてMITメディアラボの所長を務める伊藤穰一氏や、カリファルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授の阿部仁史氏といった大物ゲストが呼ばれました。

京都工繊大では各国から参加した研究者による講演やポスターセッション、ワークショップの成果発表などが行われました。ここでの公用語はもちろん英語です。そのため、海外のイベントに参加しているかのようなインターナショナルな感覚も味わえました。

UCLA教授の阿部仁史氏による基調講演

UCLA教授の阿部仁史氏による基調講演

休憩時間に談笑する参加者たち

休憩時間に談笑する参加者たち

京都ならではの魅力あふれるイベントも数々開催されました。日本庭園を前にした料亭でのウエルカム・パーティーやディナー、そして会期終了翌日に行われた京都ツアーです。

ウエルカム・パーティーの会場となった日本庭園付きの料亭

ウエルカム・パーティーの会場となった日本庭園付きの料亭「大安苑」

中でも、日本人を含めてスペシャルな体験だったのは、大江能楽堂での基調講演と本場の能「敦盛」の鑑賞だったのではないでしょうか。

ナント、

 

舞台にスクリーンを設置

 

して、バース大学のポール・リッチェンス(Paul Richens)教授がバーチャルリアリティーを駆使した講演を行ったのです。

また、その前には、インフォマティクス取締役会長の長島雅則氏が、40年前にMITなどでタッチスクリーンやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と同じ発想の3次元CADを使っていた衝撃的な話を披露し、会場を沸かせました。

大江能楽堂の舞台に設置されたスクリーン

大江能楽堂の舞台に設置されたスクリーン

基調講演や能をリラックスして楽しんだ参加者

基調講演や能をリラックスして楽しんだ参加者

各国からの参加者は、京都で開催されたCAADRIA 2014に大満足の様子で帰国していきました。

この大成功を支えたのは、CAADRIA 2014の実行委員長を務めた京都工芸繊維大学の仲隆介教授や、ワークショップを企画した慶応義塾大学の池田靖史教授をはじめとする実行委員会メンバーの「お・も・て・な・し」の気持ちと準備だったに違いありません。

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