管理人のイエイリです。
先週、5月14日から16日まで、京都工芸繊維大学を舞台に最新建築技術の国際イベント「CAADRIA 2014」が開催されました。
毎年、各国まわり持ちで開催されるこのイベントは、今年で第19回を迎えました。準備段階では「何人来てくれるのだろうか」「スポンサーは集まるのか」と、様々な心配もありましたが、いざ、ふたを開けてみるとビックリ。
ナ、ナ、ナ、ナント、
26カ国から230人以上
が参加するCAADRIA史上、最大規模のイベントとなったのです。
寄せられたアブストラクト(講演概要)の数は300を超え、講演概要集は約1000ページ、厚さ約4cmにもなりました。また、開催を支援するスポンサー企業も16社が集まりました。
基調講演には日本人として初めてMITメディアラボの所長を務める伊藤穰一氏や、カリファルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授の阿部仁史氏といった大物ゲストが呼ばれました。
京都工繊大では各国から参加した研究者による講演やポスターセッション、ワークショップの成果発表などが行われました。ここでの公用語はもちろん英語です。そのため、海外のイベントに参加しているかのようなインターナショナルな感覚も味わえました。
京都ならではの魅力あふれるイベントも数々開催されました。日本庭園を前にした料亭でのウエルカム・パーティーやディナー、そして会期終了翌日に行われた京都ツアーです。
中でも、日本人を含めてスペシャルな体験だったのは、大江能楽堂での基調講演と本場の能「敦盛」の鑑賞だったのではないでしょうか。
ナント、
舞台にスクリーンを設置
して、バース大学のポール・リッチェンス(Paul Richens)教授がバーチャルリアリティーを駆使した講演を行ったのです。
また、その前には、インフォマティクス取締役会長の長島雅則氏が、40年前にMITなどでタッチスクリーンやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と同じ発想の3次元CADを使っていた衝撃的な話を披露し、会場を沸かせました。
各国からの参加者は、京都で開催されたCAADRIA 2014に大満足の様子で帰国していきました。
この大成功を支えたのは、CAADRIA 2014の実行委員長を務めた京都工芸繊維大学の仲隆介教授や、ワークショップを企画した慶応義塾大学の池田靖史教授をはじめとする実行委員会メンバーの「お・も・て・な・し」の気持ちと準備だったに違いありません。