管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)という言葉は、建設業界の中で定着してきましたが、これからは一般の人にも建設革命を象徴する言葉として知られていきそうです。
というのは、昨日(2月8日)、夜9時から放送されたNHK特集「NEXT WORLD」の第5回「人間のフロンティアはどこまで広がるのか」で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMが大々的に登場
したからなのです。
この番組は全5回シリーズで、2045年の世界がどのようになっているのかを、現在、開発されている技術をもとに占うものです。
第5回では人間が火星に移住するプロジェクトや都市の過密問題を防ぐための超高層ビルなどを中心に構成されていましたが、BIMが建築技術の進化の原動力になっていることをわかりやすく紹介しました。
まず、「BIM」という言葉とともに登場したのが、前田建設工業の設計現場の風景です。意匠、構造、設備のBIMモデルを合体させ、干渉チェックにより設計上の不具合をなくしてから建設するというプロセスが紹介されました。
次に登場したのは清水建設です。同社が提案する「グリーン・フロート」という5万人が住める巨大浮体式ビルの完成イメージをBIMで表現しました。
5万人というと、もはやビルというよりも1つの市の規模です。ビル内ですべての生活が完結するようになっており、エレベーターで階を移動するだけで、様々なサービスが受けられる様子が紹介されていました。
そしてBIMモデルをもとに最適化された建設手順により、巨大3Dプリンターや自動化施工システムでこのビルが建設される様子も4Dシミュレーションで紹介されました。
巨大3Dプリンターや自動化施工システムによる建設イメージ |
このほか、スペイン・バルセロナで建設中の巨大教会、サグラダファミリアが建設技術の進化によって、完成予想時期が当初の完成より大幅に早まり、2026年に完成する予定であることも、ムービーで紹介されました。
当ブログの読者の方の中には、「しまったー、見逃してしまったー」という方もおられるでしょう。そんな方もまた見られるチャンスがあります。
というのは、この番組は
NHKオンデマンド
の「見逃し番組」に近く、登場する予定だからです。
この番組ができる過程で、私もNHKのディレクターから相談を受け、少しだけ協力させていただきました。
私の家族も、この番組を見て建設技術が進化しているのに驚いた様子でした。そのうち、BIMという言葉が一般の施主の方からも聞かれる機会が増えてくるに違いありませんね。