管理人のイエイリです。
メガソフトが開発・販売する「3Dマイホームデザイナー」は、一般の人でも3Dで手軽に住宅の間取りや外観のシミュレーションなどが行えるソフトとしておなじみです。
そのプロ版である「3DマイホームデザイナーPRO」がこのほど、BIMっぽく進化しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
プレカット工場
で使われているプレカットCADとのデータ交換が可能な「CEDXM(シーデクセマ)」形式の入出力が可能になったのです。
CEDXMとは、日本の伝統工法である木造軸組工法で使われる木材を工場加工するのに使われるプレカットCADと、建築設計用のCADとの間でデータ交換を行うために、「木造住宅CAD/CAMデータ連携標準化評議会(CEDXM評議会)」が開発した日本独自の規格です。
ずっと以前は、大工さんが現場でノミやカンナで木材を加工し、柱や梁などの継ぎ手部分を作っていましたが、いまや90%以上の部材がプレカット工場で加工されています。
それに伴い、木造建築の構造設計業務もプレカット工場で行われるようになりました。
そこで3Dマイホームデザイナーのデータに含まれる間取りや壁、開口部、屋根などの躯体情報をCEDXM形式でプレカット工場に渡し、構造設計後のデータを再び3Dマイホームデザイナーで受け取ることにより、構造チェックや長期優良住宅基準に基づいた図面作成がスムーズに行えます。
●CEDXM対応連携CAD一覧(資料:シーデクセマ評議会)
CEDXM連携対応の意匠CADメーカー
CEDXM連携対応のプレカットCADメーカー
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CEDXM形式は、上の表からもわかるように木造軸組工法関連の様々なソフトが対応しています。
そこでCEDMX形式を使って、プレカット工場との連携だけでなく
意匠、設計、構造計算
のソフトと連携し、スムーズな設計ワークフローを構築することもできるようになってきました。
まるでBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト同士がIFC形式で連携するのと似たイメージですね。日本伝統の木造軸組工法をメインで手がける建築設計事務所や工務店は、CEDXMによる設計・施工ワークフローの構築も検討してみるべきでしょう。
CEDXMの入出力機能は「CEDXMA入出力オプション」として3DマイホームデザイナーPROのアドオンソフトとして提供されています。気になるお値段ですが、1ライセンスで14万5000円(税別)とのことです。